話題の裏には“企画書”あり!?PRプランナーが話題の企画の裏側を推察し、“妄想”で仕上げた企画書とは?|PRメソッド番外編
みなさま、こんにちは!サニーサイドアップ プランナーの亀山です。
今回の記事は、PRメソッドではなく、久しぶりにプランナー目線での解説記事になります。
ここ最近自分が気になった他社さまの企画を、勝手に解説していくものになります。
サニーサイドアップの事例ではないのが残念ですが、この嫉妬をバネにより良い企画を生み出していく所存です。
※※※※※※※※※※※※※※※※
解説内容は、各社様のご事情や背景を存じ上げずに、妄想で記載している内容になります。事実とは異なることも多分にあるかと存じますので、あくまでこのような見方ができるというご理解でご一読いただけますと幸いです。
※※※※※※※※※※※※※※※※
ちなみに…これまでは下記の記事を書いておりました。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓
2021年のエイプリルフールの傾向は?PRプランナーが注目した4つのネタをご紹介!
2020年の”本当のトレンド”とは?サニーサイドアップのPRプランナーが見る流行語大賞!
↑↑↑↑↑↑↑↑↑
■日清食品/カップヌードル「カップニャードル」が、かわい過ぎる!!
画像出典:https://www.asahi.com/sdgs/article/14421021
https://www.kayac.com/service/client/1732
ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSの2021年、ブランデッドコミュニケーション部門Cカテゴリー(PR)で、ブロンズを受賞された企画になります。
《 企画概要 》
日清食品のカップヌードルが2020年の「猫の日(2月22日)」に、Twitter上でバズを生んだ企画を実施。現在では、12万いいねがつくほどのものに。
開け口が二つ・・・?
と思わせて「カップニャードル」#猫の日 pic.twitter.com/eSXNrh9ekV— カップヌードル (@cupnoodle_jp) February 22, 2020
その後、カップヌードル発売50周年にあたる2021年の「世界環境デー(6月4日)」に、カップニャードルの商品化を発表。
発売50年を機に、カップヌードルの底に付けていた「フタ止めシール」を廃止することにしました。これで年間33トンのプラスチックが削減できます。じゃあどうやってフタを止めたらいいの?っていう方、動画をご覧ください。#世界環境デー #環境の日 #順次切替予定https://t.co/fC9WjivvJV pic.twitter.com/hXHex38wwF
— カップヌードル (@cupnoodle_jp) June 4, 2021
アクションとしては、2020年「猫の日」のTwitter企画を具現化したものになるが、その背景の説明を、バズったからではなく、フタ止めシールの廃止によるプラスチック削減として発表。https://www.nissin.com/jp/news/9604
PRプランナーの亀山的には、アクションの背景の説明が上手い、とてもPR視点のあるものだったと感服し、そこについて解説していきたいと思います。
《 バズ企画を企業の遊びではなく意義のある社会活動として発表 》
日清食品では、前々からフタ止めシールの廃止は検討されていたようです。そして、本企画の実現の1年半前から、環境に配慮して廃止をしつつも、ただ無くすだけでなく日清らしさを出せるか考えていたと。https://www.asahi.com/sdgs/article/14421021
ここからは仮説になりますが、フタを2つにすることでシールを無くせるが、そこに日清らしさの遊び心を付け加えると、猫耳っぽくなることに気付いたのではないでしょうか。そこで、まずはプロトタイプの実証実験として、2020年の「猫の日」を選んだのではないかと。
そもそも動物ネタは昔から、TVCMの世界でもSNSネタでも、人の目を引くものとして人気のジャンルでした。そこに、「猫の日」という時事性、”ヌードル→ニャードル”という言葉遊び、具体化した画像があり、Twitterではバズった企画となりました(ネット上では商品化を希望する声も多数あったようです)。
その好評の結果を受けて、2021年が発売50周年であったために、商品化に向けて急ピッチで動いていったのだと思われます。
ここで重要なのが、 2021年の発表時に、猫耳にすることで”かわいらしさ”を演出することを前面にアピールするのではなく、”プラスチックシールの廃止による社会課題解決に貢献する”ことをアピールしたところです(もちろん猫耳感は動画で表現しつつ)。
企業はSDGsへの世の中の関心の高まりを受け、真面目に社会貢献活動を企業コミュニケーションに組み込んでいきますが、ただ取り入れるだけではなく、日清食品らしさを含んだ企業活動に昇華させたのが、とても素晴らしい企画だったと思います。
❶プラスチックシール廃止による社会貢献という視点
❷廃止のためにWフタにすると猫耳っぽく見える(遊び心)という気付き
この2つがあるとともに、まずはSNSでの反応を見るために、いきなり製品化するのではなく、プロトタイプ企画で実験。結果を見て、具体化を進めていくというコミュニケーション設計が、PR発想のあるとても上手いところだと感じました。
■イケア・ジャパン/「Tiny Homes 小さな部屋に、アイデア広がる。」の提案プランを考えてみた。
画像出典:https://www.ryutsuu.biz/strategy/n112472.html
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2111/22/news108.html
公式ページ:https://www.ikea.com/jp/ja/campaigns/ca00-tiny-homes-pub616dcf20
先日発表された企画で、すぐさまテレビにも取り上げられるほどに話題になっていますね。
《 企画概要 》
イケアが都心の好立地の狭小10㎡物件を、イケア家具でフルコーディネートした状態で、99円の激安で賃貸に貸し出すという企画になります。
《 勝手に企画書を作成 》
公開された企画を見て、イケアが抱えていらっしゃる課題やこの企画の意図を、あくまで全く関係のないPRプランナーが妄想を膨らまして、企画書に落としてみました。
冒頭でも記載しましたが、あくまで何も存じ上げないプランナーが勝手に考えたものです。事実と異なる記述も多分にあるかと存じますので、その点をご理解いただいた上で、ご一読くださいませ。
最後に…
世の中で話題になった企画を見て、その裏側を推察するのは楽しいですよね。
それがプランナーとしては企画立案の訓練になると思っているので、日々他社様の企画を見て勉強させていただいております。
今回のブログは以上になります。
次回以降のブログも、他のメンバーのブログも、ぜひぜひお楽しみにしてください!