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カンヌライオンズ2026初日・2日目レポート!

みなさん、こんにちは!

サニーサイドアップ 5局スポーツの浅野です。

先日SUNNY DAYSでもメンバーの予想を挙げさせていただいた「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」の現地メンバーから、2日目までの速報レポートをお届けします! 

▼予想記事はこちら

カンヌライオンズ2026直前!メンバー激推しの注目5作品を紹介

初日となった22日(月)は、今年から新設された「Creative Brand Lions」という単発のキャンペーンではなく、「継続的に優れたクリエイティブを生み出す能力」を評価する新しいカテゴリーの結果が発表されました。

サニーサイドアップメンバー4名は初日の朝一で実施された、「AB InBev: Creative Marketer of the Year」のセッションを拝聴。初日に行われるこの枠のセッションは、その年のカンヌライオンズの受賞潮流などを紐解くためにも重要なセッションと言われています。

本セッションのテーマは、クリエイティビティを広告活動ではなく、企業成長の経営戦略としてどう組み込んでいるか」であり、AB InBev Global CMOの Marcel Marcondesが登壇されました。セッション内で、AB InBevが強調していた点は、「クリエイティビティはマーケティング部門だけの仕事ではなく、企業全体の成長エンジンである」という考え方でした。

Consumer Insight×Creative Idea×Business Growthを一体化させる仕組みを同社は構築し、会社全体でクリエイティブを考えている会社であることをプレゼンしていて、この考え方は、今年新設された「Creative Brand Lions」が評価する「ブランド自身のクリエイティブ能力・文化・仕組み」という方向性とも重なっており、今年のカンヌライオンズの作品を見るにあたっても注目すべき観点です。

その視点も加味しながら6月22日、23日に発表された部門のGrand Prix作品の中から特に注目したものを紹介します!

︎Creative Brand Lions|Grand Prix

「AB InBev: Creativity at Scale」
制作:AB InBev(社内主導)

Budweiser、Corona Extra、Stella Artoisなど世界的なブランドを多数展開する同社は、各国市場でクリエイティブの質がばらつく、広告制作が短期キャンペーン中心になる、良いアイデアを世界規模で展開する難しさがある、という課題がありました。そこでAB InBevは2021年以降、「クリエイティビティをマーケティング部門だけの能力ではなく、企業成長の仕組みにする」という方向へ転換。下記のような構造変革を実施。

・クリエイティブを「表現」ではなく「成長エンジン」として再定義 
・マーケティングを単発キャンペーンから“継続的な仕組み”へ転換 
・世界各市場で成功したアイデアを横展開できる体制を構築 
・ブランドごとのバラバラな制作体制を統合

「良い広告を作る会社」ではなく「良い広告が生まれ続ける会社」へ進化した点が評価され、同部門の初代グランプリに輝きました

冒頭でもお話ししたCreative Marketer of the Yearのセッションにも登壇していたAB InBevがGrand Prixを受賞する結果となりました。世界的なビールブランドを持つ会社として、それぞれのブランドの広告の成功体験を横展開し、特にスポーツのモーメントを活用し、各国のマーケットそれぞれにローカライズしたクリエイティブを制作していることが印象的でした。

サッカーの国際大会など、世界的な熱狂が生まれる中で、ブランドの価値を消費者インサイトやスポーツファンダムの文化を理解し、制作されているクリエイティブは、まさに今要注目です。

︎Entertainment Lions|Grand Prix

「ORIGINAL FOREVER— adidas × Oasis」
制作:Johannes Leonardo

adidasとOasisによるコラボレーションを軸にしたプロジェクト。単なる広告キャンペーンではなく、Oasisの再結成ツアーそのものをブランドのキャンペーンとし、ツアーの限定アパレル、映像、会場でのファン体験全てを一体としてプロダクト体験として設計されていました。本作品は、プロダクト中心ではなく、文化として体験するコンテンツである点が高く評価されていました。Oasisファン、90sカルチャーを知る世代、ストリート文化のコミュニティという消費者ではなく、ファンを中心に設計し、単なるOasisの懐古ではなく、過去を現在のエンタメに変換し、音楽そのものがブランド文化として再構築された作品でした

単なる広告的な音楽タイアップではなく、Oasisを取り巻くファンを主役とし、音楽の文化そのものを再編集したエンタメ作品となった点が非常に評価されていました。ファン目線に立ったプロダクト制作から、ツアー全体をキャンペーンにするエンターテイメント体験が個人的にも心踊りました!

︎Entertainment Lions for Sport|Grand Prix

THE THOUSAND SPONSORS OF MUNI
代理店:McCann LIMA

ペルーの伝統あるサッカークラブ「デポルティーボ・ムニシパル(Deportivo Municipal)」が1935年創設という輝かしい歴史を持ちながら、現在は3部リーグまで転落し、メインスポンサーを失うという危機を、地元のファンに目を向けて、1,000社の小規模ビジネスオーナーが協力して資金を支える仕組みを構築。ユニフォームを1,000個のスペースに分割し、スポンサー企業のロゴを1000社分、ユニフォームに掲出できるように設計。公式グッズの販売権を得たり、選手を広告に起用できたりするなどのメリットも作り、ファンの情熱をうまく力に変えてチーム再建に繋げた作品です。本作品は、スポーツスポンサーシップの定義そのものを拡張した構造変革性が高く評価されていました。

普通ならスポーツのユニフォームスポンサーは胸スポンサーなど一定の決まりがありますが、今回の作品では、1000社のロゴを掲出するユニフォームスポンサー枠を作るという発想と、企業への売り込みではなく、クラブを支えている熱狂的なファン/サポーターに目を向けてファン心理も活用しながら作られたアイディアな点が非常にユニークで、一つの発想の転換で生み出される結果の最大化を感じる作品でした。スポーツビジネスの観点でも非常に参考になる作品ですし、スポンサードの定義を改めて考えさせられました。

今年の前半のカンヌライオンズでGrand Prixを獲得した作品はいかがでしたでしょうか?三作品とも、部門は違えど共通している評価点として、消費者/ファンのインサイトを重視し、ファン心理をうまくクリエイティブに落とし込んでいるかがポイントだと感じました。

会期後半のレポートも速報値で発信していく予定なので、引き続き楽しみにしていてください!現地の熱狂具合や会場の様子などは公式Instagramでも発信していますので、ぜひご覧いただければと思います。

以上、フランス カンヌからお届けでした!

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