カンヌライオンズ2026直前!メンバー激推しの注目5作品を紹介
こんにちは!サニーサイドアップ PRプランナーの山口です。
サニーサイドアップグループ オフィシャルメディアのSUNNY DAYSを見てくださっている方は、PRや広告業界に興味がある、もしくは既に関わっている方が多いと思います。そんなわたしたちPRパーソンにとって最高峰の祭典が、毎年6月、フランス南部の都市カンヌで開催されているのをご存知の方も多いのではないでしょうか?
その名も、「カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル」。 世界中のPRや広告、キャンペーンなど、コミュニケーションの最先端のアイデアが集結し、展示やトークセッションを視聴できたり、世界中の業界人が交流を重ねたりする、1週間のお祭りです。
今年、サニーサイドアップからわたしを含めて4人のメンバーが現地に滞在し、世界中から集まる素晴らしい作品の数々や、トップクリエイターたちの熱量あふれるプレゼンテーションを直接インプットしてきます!

そこで、「Spikes Asia 2026」(アジア太平洋地域における広告賞)の受賞作をはじめ、既に話題になっている有力作品について、事前にメンバーで勉強し、「どの作品が受賞するか?」の予測会を行っています。 予測会を通して、世界中の作品をインプットしアイデアの幅を広げるだけでなく、どこが評価されるのか、私たちなりに分析し、アワードでの実際の評価と比較することは、大きな学びになりました。今回は、その中からメンバーたちの間で「これは面白い!」と話題になった作品を5つピックアップしてご紹介します。
【HUGGIES】EXPENSIVE SH*T
代理店:マッキャン・ニューヨーク、マッキャン・ニュージーランド
|
おむつブランド「Huggies」が仕掛けた、プロダクトデモ(実証実験)。約50万ドル(およそ8,000万円)もの超高級アンティーク家具や高級車などの上に赤ちゃんたちを放ち、その様子を1時間ライブ配信しました。「Huggiesなら絶対に漏らして汚すことはない」と、赤ちゃんの「おむつからの横漏れ・背中漏れ」を防ぐ製品の機能性をアピールしました。 |
商品の特徴が伝わるユニークな発想で面白い!とメンバーの間でも話題になりました。ベビー用品の広告といえば、「清潔な部屋で笑う赤ちゃん」というイメージだったのですが、パパ・ママが共感する”最悪のタイミングでのうんち”という現実にスポットライトを当てつつ、エンターテインメントに昇華させているのが素晴らしいです。圧倒的な自信とともに商品の価値を証明してみせた、非常にタフでユーモアあふれるアイデアですよね。
【マクドナルド】The Golden Zone
代理店:TBWAコロンビア
|
ラテンアメリカ地域でのF1スポンサーシップを活かした、マクドナルドのアクティベーションです。世界中に点在する全24のF1サーキットのコース形状を分析し、どのコースにも「マクドナルドのMのロゴ(ゴールデンアーチ)」と同じ形をしたカーブが隠れていることを発見。レース中、先頭車両がその「ゴールデンゾーン(Mのカーブ)」を通過する数秒間だけ、アプリ上で特別なクーポンをリアルタイム配信しました。F1の人気ストリーマーたちもファンに参加を呼びかけ、アプリの会員増加やレースの視聴数増加につながりました。 |
個人的に、すごく好きな施策です。ただスポンサーとして看板を出すだけでなく、ファンが熱狂するレースの瞬間と、ビジネス(アプリへの誘導・購買)を見事に直結させた、ユニークで賢い企画だなぁと感じました。SSUでもブランドのアプリ会員増加に関する提案を行うことがあり、その難しさを感じていますが、スポーツならではのライブ感(同時に人が熱中する特徴)を利用し、爽やかに結果に繋げていますよね。
【コロンビア・スポーツウェア】Expedition Impossible
代理店:adam&eve TBWA
|
アウトドアブランド「コロンビア・スポーツウェア」が実施したゲリラ・アクティベーション。コロンビアのスポーツウェアは「極限の状況にも耐えられる」を謳い、その極限を「地球の最果て」と解釈しました。自社製品の圧倒的なタフさを証明するため、「地球には端(エッジ)がある」と信じる地球平面説信者たちに向け、『もし地球の端を見つけられたら、この会社(資産やオフィスなど)を丸ごと差し上げます』という挑戦状をCEO自らニューヨーク・タイムズ等で突きつけました。 |
普通なら「過酷な雪山で実験しました」となりがちなプロダクトの耐久性証明を、まさかの”地球平面説コミュニティ”への挑発というエンタメに変えてしまう着眼点が面白いです。一見自社とは無関係に思えるインターネットのミームやニッチなカルチャーを巻き込み、何より低予算でここまでインプレッションを高めたのはすごいです(海外ならではのダイナミックな手法ではありますが)。既に発表されたカンヌライオンズ2026 Titanium部門のショートリスト(最終選考に残った作品)にも挙がっている注目の作品です。
【ニチイ学館】RADIO TIME MACHINE
代理店:TBWA HAKUHODO
|
今年のSpikes Asiaでも話題となったAIデバイスです。一見するとレトロなラジオですが、ダイヤルを「周波数」ではなく「過去の西暦」に合わせると、生成AIがその年のニュースやヒット曲をラジオ番組のように自動生成して流してくれます。 認知症が増加する日本の高齢化社会という課題に対し、昔の記憶を呼び起こす「回想法」として介護施設などで活用され、お年寄りの笑顔や、世代の違うスタッフとのコミュニケーションを生み出しました。 |
どんどん技術力が加速する昨今ですが、AIを活用した優しくて温かみのある企画だと思います。表現がレトロなのはもちろん、仕組みがシンプルで、高齢者でも使いやすい形になっているのが、実装的でとても素敵ですよね。既に発表されたカンヌライオンズ2026 Innovation部門のショートリスト(最終選考に残った作品)にも挙がっている注目の作品です。
【Sea Cleaners/JCDecaux】REVERSE MEDIA SCHEDULE
代理店:電通クリエイティブ・アオテアロア
|
マンチェスター大学の研究によると、消費者はブランドのゴミに触れると、そのブランドに対して支払う金額を2%低く評価する傾向があることが示されました。つまり、ポイ捨てされた製品はブランドにとって「逆効果の屋外広告」となります。Sea Cleaners はメディア測定会社と提携し、ゴミを回収することでブランド価値をどれだけ守ったかを算出する「逆メディアスケジュール」を開発。ニュージーランドの海岸や港、街からこうした「マイナスのブランド印象」となるゴミを除去し続けているSea Cleanersに、寄付として還元するよう呼びかけました。 |
サステナビリティの議論は既に多くされていますよね。「企業の道徳的な義務」的な観点から話されることは多くありますが、「ビジネスやメディア投資の観点」へと見事にリフレーム(再定義)した、すごくクレバーな施策です。PRパーソンとして、日々、広告やPRの効果については考えていますが、「ポイ捨てされたゴミ」に注目したことはありませんでした。個人的にも気になる作品で、こちらも既に発表されたカンヌライオンズ2026 Titanium部門のショートリスト(最終選考に残った作品)にも挙がっています。
最後に
カンヌライオンズに応募される作品は、毎年約26,000件(!)と言われています。現地でこれほど多くの最先端のクリエイティブに出会えると思うと、今からワクワクが止まりません。
今年はどの作品が栄誉あるグランプリを獲得するのでしょうか?
開催期間中は、現地の熱気や最新のトレンドをサニーサイドアップの公式InstagramやこちらのSUNNY DAYSでも現地レポートを発信していく予定なので、ぜひご覧いただければと思います。
世界中のアイデアからたくさん学び、わたしたちも新しい「たのしいさわぎ」を起こすヒントをしっかり持ち帰ってきたいと思います!
|
サニーサイドアップグループ 公式Instagram |



