サイド教授の「教科書には載ってない」PR講座 vol.4 |「PR」と「広告」の違い(後編)
こんにちは、サイド教授です。
前回に引き続き、PRと広告がテーマです。
これらの業界を目指す学生も「PR会社」と「広告会社」の違いが分かっていない人が多くいます。似たような感じだろうと勉強しないと、まず、どちらにも受かりません。
前回の説明通り、広告は企業がテレビCM枠や新聞、雑誌のスペースを購入して行う活動です。広告を出したい企業はテレビ局や新聞社、雑誌社にお金を払うことになるのですが、直接、払うことは出来ません。テレビ局や新聞社、雑誌社が許可した広告会社を通す必要(ルール)があります。例えば、企業が新聞1ページの広告を出したいとします。費用は1000万円です。この企業は広告会社に1000万円支払って広告を掲載しました。広告会社は手数料(マージン)を引いた850万円を新聞社に支払います。15%にあたる150万円が広告会社の収益となります。このため、広告会社は時に広告代理店と呼ばれるのは、このためです。
PR会社は、テレビ局や新聞社、雑誌社に広告費を支払いません。企業からもらうお金はニュースの最大化を図るための活動費です。(パブリシティ活動の場合)そのため一般的に広告に比べ、はるかに安くテレビ番組内や新聞記事、雑誌記事として取り上げてもらうことが可能です。ただし、ではPRだけでいいというものではなく「広告とPRは両輪の輪」であって、そのバランスが重要となります。
また、ニュースとして取り上げてもらうことは確実ではありません。地震や台風、はたまた大物芸能人の電撃結婚発表など、予定されていたニュースより価値の高いニュースが発生した場合、放映も掲載もなくなります。