PRストーリーを作る上での考え方とは
こんにちは!サニーサイドアップのプランナーのYです。今の時代に即したPR手法やブランディングのノウハウなどを読み解く連載「SSUのPRメソッド」。
今回の記事では、「PRストーリーを作る上での基本となる考え方」について書いていきたいと思います。前回の記事でご説明した「今の時代の情報発信に必要な”3S”」の中のひとつ、「Story(ストーリー)」に該当する部分です。
前回の「SSUのPRメソッド『第4回 今の時代に重視すべきPRのポイントとは?「情報発信の3S」』はこちらから。
■PRストーリーは「問いかけ」と「答え」で構成する
商品やサービスのPRを考えると、ついつい魅力的に見せるために様々な形容詞をつけがちですよね。
「世界初の〇〇」
「〇〇が認めた商品」
「日常生活を便利にする〇〇」
のように、商品を際立たせる言葉づくり。
それはもちろん重要なのですが、大事なのはそれらが世の中や生活者のニーズに合っているのかということです。マッチしていないと、情報としてあまり価値のないものとなってしまいます。
最も意識すべきことは、「商品」が世の中の何かに対する「答え」になっているかということです。つまり、まず考えるべきは「商品が答えになる問いかけ」を考えることです。
これを意識するだけで大きくPRストーリーが変わってきますし、世の中に対して受け入れやすいPRストーリーを作ることができます。
数年前までは商品をとにかく素敵に見せることで情報として成り立っていました。ですが、生活者やメディアの中で社会的意識が高まっている中では、この「PRストーリー力」こそが、PRパーソンに求められる最も重要なスキルとなっています。
■PRストーリーを作るための「問いかけ」と「答え」とは?
「問いかけ」と「答え」を一言で表現すると、以下のようなイメージです。
問いかけ
「社会課題や生活者インサイトを踏まえた上での仮説」
答え
「上記仮説を解決するための商品」
例えば
A(問いかけ)
「オフィスの冷房が寒いけど、周囲の人が暑がっているのでなかなか言い出せないし、温度を勝手にあげられない人」が女性の〇〇%を占めている。
B(答え)
夏のオフィス冷え性に悩む人向けに、”自分だけ”が温かい「夏専用腹巻き」が発売されました。
これはA(問いかけ)という情報があるため、B(答え)がより際立って見えるということです。
「夏専用腹巻」が発売しました、という情報だけだとその必然性が見えてこないため、PRストーリーとしては弱くなってしまいます。
Bが答えになるような問いかけをいくつも探し出せるのが、「PRストーリー力」と言えます。
これを意識できるようになると、様々なバリエーションで世の中にマッチした「価値の高いPRストーリー」を作れるようになります。
サニーサイドアップは、昔から社会的課題に対して様々な取り組みを行ってきたため、この「問いかけ」を踏まえた「PRストーリー力」を持ったメンバーがたくさんいます。
ここまで「社会性」を強く意識したPRを語ってきましたが、次回はその他の「PRアイデアの出し方」について書いていきたいと思っています。
お楽しみに~。
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