2028年ロサンゼルス五輪を見据えて。ワールドカップ視察で体感した「スポーツが街と人を動かす力」(LA編)|行ってきました
こんにちは!サニーサイドアップの齊木と、スポーツ担当で1番サッカーを愛している石黒です!
大会も終盤に差しかかった2026年FIFAワールドカップ。今大会は、アメリカ・カナダ・メキシコの3カ国による史上初の共同開催となりました。今回、研修の一環としてアメリカを訪れ、ロサンゼルスとニューヨークでワールドカップやMLBを視察する機会をもらいました!
今回はその様子を盛りだくさんの全4編でお届けします!
約1週間のアメリカ滞在で、先ずはロサンゼルスを選んだ理由としては、開催国アメリカの開幕戦が行われることに加え、試合会場である「SoFi Stadium」が今大会を代表するスタジアムの一つであること。そして、2年後の2028年には夏季オリンピック・パラリンピックの開催都市となることです。世界最高峰のスポーツイベントを受け入れる街が、どのような体験価値を提供しているのかこの目で確かめたいと思い、現地へ向かいました。
一方のニューヨークは、世界有数の商業都市であり、ワールドカップスポンサーによるアクティベーションやスポーツブランドのフラッグシップストア、MLBなど、スポーツを起点に街がどのように盛り上がり、ビジネスへとつながっているのかを体感してきました。前編では、ロサンゼルスでの内容をレポートします!
想像を超えていた、アメリカのサッカー熱
ロサンゼルスでは、開催国アメリカ代表の開幕戦を観戦。
アメリカといえば、野球、バスケットボール、アメリカンフットボールなど世界的人気を誇るスポーツが数多くあるため、「サッカーはそこまで注目されていないのではないか」という印象を持ちながら会場に向かいました。

しかし、到着するとスタジアムはすでに超満員!多くの観客がアメリカ代表のユニフォームを身にまとい、キックオフ前から自然と「USA! USA!」という大合唱が巻き起こっていました。試合が始まると、一つひとつのプレーに大きな歓声が上がり、スタジアム全体で代表チームを後押ししているような一体感がありました。
さらに、自国の開幕戦ならではの演出も圧巻!キックオフ前には歌手のケイティ・ペリーが登場し、華やかな演出の中で「WONDER」を生披露。国歌斉唱時にはトム・クルーズとデビット・ベッカムによるツーショットがビジョンに映し出されるなど、試合前から会場のボルテージは最高潮に達していました。
ワールドカップという大会が持つ特別な価値はもちろんですが、開催国として大会を迎える期待感も相まって、アメリカのサッカー熱の高さを肌で感じることができました。

SoFi Stadiumが示す「未来のスポーツ観戦」
2020年に開業した同スタジアムは、総工費約50億ドルとも言われる世界有数のスポーツ施設で、普段はNFLのロサンゼルス・ラムズとロサンゼルス・チャージャーズの本拠地として使用されています。第56回スーパーボウルの開催実績を持つほか、海外サッカークラブ同士のビッグマッチや、テイラー・スウィフト、ビヨンセといった世界的アーティストのコンサート会場としても活用されています。

スタジアムに足を踏み入れて、まず目に飛び込んできたのが、天井から吊り下げられた360度の巨大LEDスクリーン。見上げるほどのスケールで、どの座席からでも映像を見やすく映し出す設計になっていました。試合中のリプレーや演出映像も迫力満点で、もはや会場全体が一つのショーとして機能しているようにも感じられます。
さらに、全天候型スタジアムでありながら、高機能素材を使用した屋根からは自然光が差し込むため、場内は非常に明るく開放的。約8万人を収容する巨大施設にもかかわらず圧迫感はなく、どの席からもピッチとの距離を近く感じられるつくりも印象的でした。
最新設備を導入することが目的ではありません。スタジアム全体が「観客が最高の体験をできるか」という視点でデザインされていることを、細部から感じました。
『スポーツ施設』というより、『一つの巨大なエンターテイメント施設』。その考え方こそ、これからのスポーツイベントの在り方を象徴しているように思えました。
試合以外の時間にも価値を生み出すファン体験
ロサンゼルスでは、試合会場以外でもファンフェスタが開催されており、スポンサー企業による体験ブース、オフィシャルグッズショップ、パブリックビューイング、さまざまな参加型コンテンツなど、試合のチケットを持っていない人でも一日中楽しめる空間が広がっていました。

そして、大規模な施設を活用しているため、会場全体にゆとりがあり、混雑によるストレスが少ないところもアメリカらしさを感じたポイントです。
スポーツが生み出す経済効果を実感したドジャー・スタジアム
今回の視察では、MLBのロサンゼルス・ドジャースの試合も観戦。大谷翔平選手をはじめ、山本由伸投手、佐々木朗希投手と、日本人選手が数多く所属していることもあり、球場には多くの日本人ファンの姿が見られました。
グッズショップでも、日本人選手のユニフォームやネーム入りグッズが数多く並び、その人気の高さを実感しました。世界的なスター選手の存在が、観客動員やグッズ販売、さらには観光需要にもつながっていることを目の当たりにし、スポーツがもたらす経済効果の大きさを改めて感じました。

世界最高峰のイベントから学んだこと
今回のロサンゼルスでの滞在を通じて最も印象に残ったのは、スポーツイベントの価値は「1つの試合」だけで生まれるものではない、ということです。
もちろん、試合から得る感動体験や、勝敗による喜怒哀楽はあります。しかし、最新のスタジアム、快適な観戦環境、スポンサーやファン向けイベント、街全体の受け入れ体制——。それらすべてが組み合わさることで、「また来たい」と思える特別なスポーツ体験が生まれていることを実感しました。
2028年には、このロサンゼルスでオリンピック・パラリンピックが開催されます。今回のワールドカップ視察は、その未来を少し先取りして体験できた、貴重な機会でもありました。
PRの仕事においても、情報を届けることだけではなく、「人が参加したくなる体験」をどのように設計するかがますます重要になっていると感じます。
世界最高峰のスポーツイベントで得た学びを、日本国内のスポーツイベントや企業のPR活動にも生かし、多くの人の心を動かす体験づくりにつなげていきたいと思います。



