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【登録者数を10万人まで増やすには?】 YouTubeの再生回数が伸びない6つの理由|SSU Digital Lab Vol.1

※2021年9月22日(水) その4~6を追記いたしました

こんにちは!サニーサイドアップ パブリックリレーションズ事業本部 2局のWです。

サニーサイドアップでは、”たのしいさわぎをおこす”ためにPRだけでなく、SNSやインフルエンサーといったデジタルコミュニケーションもフル活用しています!

しかし、「サニーがデジタルも出来るって知らなかった!」なんていう声も、残念ながら時々聞こえてきます…。

そこで新たに!サニーサイドアップ流のデジタル関連のお仕事を紹介するためにも「SSU Digital Lab」の連載を開始致しました!

第一弾となる今回はYouTube!

YouTubeのコンサルティング/制作を行い、登録者数0人から10万人まで伸ばした私が、YouTubeの「再生回数が伸びない6つの理由」を解説します!YouTubeを利用している広報、SNS担当者の方は是非ご一読ください!

【目次】
伸びない理由その1. チャンネルの方向性が明確でない
伸びない理由その2. 独自性がない
伸びない理由その3. 視聴者のニーズに応えられていない
伸びない理由その4. 撮影環境が整えられていない
伸びない理由その5. ポイントを押さえたタイトル作成ができていない
伸びない理由その6. 視聴者を飽きさせないための工夫がない

 

 

伸びない理由その1. チャンネルの方向性が明確でない

もっともありがちな失敗、それは、戦略無しで運用すること。

チャンネルを開設してすぐに「おしゃれな動画を出そう!」「こんな面白いことやりたい!」と企画から考え、「とりあえず50本!」とやみくもに動画を出してしまうと、そのチャンネルは失敗してしまいます。

まず初めに、動画を見てほしいメインターゲットとそもそもなぜYouTubeを使うのかという大目的を明確に定めましょう。

①メインターゲット②大目的を明確にすることで動画の雰囲気や内容に一貫性を出すことができ、チャンネルのブランドを確立することができます。

例えば、

①ミレニアル世代の働いている女性向けに動画を出し、
②自社の定期セミナーの集客につなげたい

①主婦の方に自社で来月出す新商品の使い勝手を知ってもらい、
②ECサイトの購入までつなげたい

このようにメインターゲットと大目的を明確にすることで、全体に一貫性が出て、成長するチャンネルにすることができます。 

 

 

伸びない理由その2. 独自性がない

近年のYouTubeは参入者が多く、独自の差別化をしなければ成長出来なくなりました。

世界で毎分投稿される動画は約500時間にも上り、国内でも2021年現在のユーザー数(18歳から64歳)は6,500万人と、非常に多くのユーザーが利用するSNSとなっています。それに伴い投稿者数も増加し、競争は激化しています。

数ある動画の中から自身の動画にたどり着いてもらうためには、他のチャンネルにはない独自性、つまり「他にはないこのチャンネルだけの価値」を考えることが必要不可欠となります。

独自性は、

A.出演者(キャラクター、特有のスキルなど)
B.演出(話し方、編集など)
C.企画(話のテーマ、構成など)

 上記3つをできるだけ意外性・希少性が出る形で組み合わせて作ります。

こうしてみると、PRと同じような考え方ですね。

例)
A.年間300個ケーキを食べる会社員女性が
B.超高画質・超高音質で
C.コンビニから高級店まで、あらゆるケーキをレビューする動画

A.難関大学合格率90%を超える英語教師が、
B.ラップで
C.受験生向けに英単語を解説する動画。

など。

5、6つほどベンチマークするチャンネルを決めると、参考にする部分を考えながら、ポジショニングマップを作り、差別化する部分を考えられるのでオススメです!

 

 

伸びない理由その3. 視聴者のニーズに応えられていない

「方向性も独自性も意識して面白い動画を作ってるのに、なんで伸びないのだろう?」という方もいると思います。

そういった皆さんは、「視聴者が知りたいこと」ではなく、「自分達が撮りたいこと」を撮ってしまっている場合が多いです。

芸能人や、他媒体でフォロワーを抱えるインフルエンサーなどは「ファンが知りたいこと=自分が撮りたいこと」となるため例外ですが、企業やビジネス利用目的の個人は、視聴者のお悩みを解決するつもりで、テーマや切り口を考えてみましょう。

動画のテーマや切り口を考えるポイントはずばり「カスタマージャーニー」。

例えば「ファッション」というテーマを考えてみると、服を「購入する」「着る」「手入れする」「処分する」というフェーズがあります。

このような複数のフェーズを、順番に進んでいくユーザーの動きを「カスタマージャーニー」と言います。

「カスタマージャーニー」のそれぞれのフェーズによって行動や疑問、悩みは全く異なります。

「視聴者がどんな時に何を考え、何に対して課題を感じているのか?」と、具体的に視聴者の様子を思い浮かべ、その課題を解決するような動画を作っていきましょう。

あくまでも「自分が出したい動画を出す」のではなく、「視聴者が求める動画を出す」こと。これが大きなポイントです。

ちなみに、ニーズを探るときに使えるのが「YouTubeの検索窓」。ここでキーワードを入力すると、視聴者が何を求めているかを知ることができます。

例えば「服」と入れるだけで「服 購入品」「服 収納」など様々なワードが出てきます。

つまり「どんな服を買えばいいのか迷ってる」「収納に困ってる」という悩みがあるようです。

実際に検索して、エンゲージメント(いいねやコメント数)が多い動画を参考にしてみるのもオススメです!

 

 

伸びない理由その4.  撮影環境が整えられていない

意外と手を抜きがち。
しかし、とても重要なのが「動画の撮影環境」。

前半でお話したチャンネルの方向性や動画の企画策定に比べて軽視されがちですが、この撮影環境をしっかり整えるだけで動画の質は劇的に改善されます。

 
 自身が視聴者として動画を見る際、「雑音だらけ」で、「手振れがひどく」、「音が小さくてなにを言っているのかよく分からない」動画を見たいでしょうか?

皆さんと同じように多くの視聴者は、聴きづらい・見づらい動画はいくら企画が面白くて演者が魅力的でもすぐに視聴をやめてしまう可能性が高いです。

撮影環境を整えるときの主なポイントは「音声・カメラ位置・明るさ」の3つ!

まずは試し撮りを行い、以下のような項目に気をつけながら撮影を行いましょう。

【音声】
・エアコンの送風音や車の通過音など、外部の雑音を排除できる環境で撮影する
・視聴者が聞き取りやすい声量で話す

【カメラ位置】
・カメラを定位置にして撮影する場合、三脚を使用してカメラをしっかり固定する
・カメラを移動しながら撮影する場合は、手振れ防止機能がついたカメラやスタンドを用意して画面の揺れを防止する
・カメラのレンズと目線が平行になるように撮影位置を調整する

【明るさ】
・日の光や照明の光が強く入りすぎて画面や出演者の顔が白飛びしていないか、逆に影になってしまっていないかを確認する
・明るさが足りない場合は、リングライト等ライトをあてて調整する

 

 

伸びない理由その5. ポイントを押さえたタイトル作成ができていない

たかがタイトルと侮るべからず!!

YouTubeトップページ(YouTubeのアプリを開いたとき最初に出てくるページ)はいわば、膨大な数の動画が流れる「デパート」のようなもの。

動画の要点が簡潔にまとまっていて、思わず視聴したいと思われるような目を引くタイトルをつけなければ、数ある動画の中から視聴者の目に留まることはりません。

【タイトル作成のポイント】
1.視聴者の興味を喚起させる
2.YouTube検索エンジンに最適化する

1.視聴者の興味を喚起させる

YouTubeのトップページがデパートだとすると、タイトルは素敵なパッケージやPOPのようなものです 。

ふらっと立ち寄ったお客様が、無数に並んでいる商品の中から、「どれを手に取ろうか?」と考える時に、とても大切な役割を果たします。視聴者から興味を持ってもらいやすいタイトルにはいくつかパターンがあります。

動画の内容を簡潔に表すことを意識しながら、まずは以下のような代表的な型に当てはめることを意識してタイトルを考えると効果的です。

・「注意喚起型」…ネガティブイメージを想起させ、危機感を持たせるタイトル。
例)「やってはいけない生活習慣」「仕事ができない人が無意識にやっている10の行動」

・「理想提示型」…視聴者が理想とする像に近づく手段を示唆するタイトル。
例)「明日までにニキビが治る神アイテム3選」「誰からも愛される女性になる人が心掛けている10の行動」

・「問題解決型」…視聴者が抱えるお悩みの解決策をほのめかすタイトル。
例)「【メイクが崩れやすいあなたへ】化粧下地、パッケージで選んでいませんか?」「マスク荒れが劇的に改善したスキンケア方法をご紹介します」

2.YouTube検索エンジンに最適化する

こちらはデパートに例えると、棚を広く取って見つかりやすくしたり、店員さんに覚えてもらって接客中にオススメしてもらうようなイメージです。

検索エンジンを最適化する際に、タイトルに組み込むべきキーワードは主に以下の2つです 。
・視聴者が動画を検索する際に使用する可能性が高いキーワード
・似たようなジャンルを扱うチャンネルがタイトルに使用しているキーワード

このようなキーワードを用いてタイトルを作成することで、YouTube内でのSEO対策 をすることができます。

具体的には以下の部分でメリットが生まれます。

■検索欄の上位表示……視聴者 がYouTubeで検索をした際に動画が上位に出てきやすくなる
■関連動画への表示……動画を視聴している際に表示されるおすすめ動画に表示される可能性が高くなる

これらは再生数を高める上で非常に大きな役割があるため、検索エンジンに最適化をすることで、結果として動画が視聴されやすくなります(YouTubeの検索窓の使い方については記事の前半でもご紹介しています!)。

上記ポイントを意識しつつも、タイトルをつける際に注意しなければならないことがあります。

それは、動画の内容とは異なるキーワードを入れたり、極度に誇張したタイトルをつけること 

例)
【極度に誇張したタイトル】
「明日から絶対に誰でも稼げる人になる!」「これさえ食べれば絶対に痩せる!」

【動画の内容とは異なるキーワード】
「~重大なおしらせ~突然ですが、YouTubeやめます」 
→実際にはやめるのではなく、長い動画の投稿をやめてShort動画を出すことにするというお知らせだった

YouTube で登録者を伸ばしたり、安定した再生を獲得するためには、視聴者にポジティブな印象を与えて、信頼を獲得し、エンゲージメントを高めることが必須です。

動画の内容とは異なっていたり、過剰に誇張されたタイトルは視聴者をだますことになり、信頼感が低下してしまいます。そのため、内容とタイトルに齟齬がないことを大前提としつつ、簡潔かつインパクトのあるタイトルをつけましょう。

 

 

伸びない理由その6. 視聴者を飽きさせないための工夫がない

動画の良し悪しを測る指標としてチャンネル登録者数、再生回数などに目がいきがちですが、実はそれと同じくらい大事な分析指標があります。

それは、「視聴維持率」

「視聴維持率」とは、視聴者が動画をどれくらい見続けたかを示す指標です。YouTubeには視聴者を惹きつける良質な動画をできるだけ多くの人に表示させ、視聴者の目に触れさせようとするアルゴリズム があります。

つまり、動画の再生回数やチャンネル登録者を増加させるためには、視聴者を途中で飽きさせず、できるだけ最後まで見てもらうことがカギとなります。

視聴維持率を高めるためには、企画、撮影、編集において以下のような工夫をし、「視聴者を釘付けにさせる」動画づくりを行いましょう。

・だらだらとしゃべるのではなく「ポイントは3つ」など要点をまとめ、何をしゃべるかを明確にする。
・最初の5秒で本編の肝になる部分を匂わせ、本編が見たくなるような伏線を張る。
・話の「間」を編集でカットし、無駄なくテンポの良い動画を制作する。
・複数のカメラを使って撮影したり、画角や撮影シーンを変えるなど、画面に変化をつける。

また、動画をアップロードした後は必ず、YouTubeの分析ツールであるYouTube analyticsを用いて視聴維持率を数値でチェックし、視聴者の興味をどれだけ持続させることができたかの振り返りを行いましょう。

YouTube analyticsでは、視聴者が動画のどのタイミングで視聴をやめたかグラフで可視化できるようになっています。このようなデータをもとに改善事項を考え、次の動画作りに生かしていきましょう。

例)
「今回の動画では冒頭で40%もの人が離脱してしまっている…導入部分が長すぎたから、次回の動画では導入を30秒短くしてみよう。」
「ポイントの3つ目を解説している時に急激に視聴が減っている…参考にならないありきたりなことを言っていたのかもしれない、競合のチャンネルでは似たテーマについてどう解説していたか調べてみよう」

慣れてきたら、「サムネイルのクリック率」「チャンネル登録者の増減率」など、他の指標と組み合わせて考えていくのも面白いですよ。

いかがでしたか?

サニーサイドアップには、PRのほかにもSNS運用を専門としているチームがあり、各SNSの活用法についても今後随時発信していく予定です!お楽しみに!

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