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【サニーサイドアップ × ビルコム】ロジカルでエモい!事業開発目線で語るPRの未来予想図

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宮崎新之(SUNNY DAYS オフィシャルライター)

2026年1月、PR Tech®の先駆者であるビルコム株式会社がサニーサイドアップグループの一員となってから半年近くになりました。

「AIでPRを進化させる。」2026年7月にAIネイティブPRカンパニーへの経営変革を始動したビルコムと、「圧倒的な企画力でたのしいさわぎをおこす」サニーサイドアップ。一見すると対照的なアプローチを持つ両社ですが、現場ではすでに、これまでにないスピード感で新しい化学反応が始まっています。

グループシナジーを現場で加速させる中心人物は、今どのような手応えを感じ、どのような未来図を描いているのか。株式会社サニーサイドアップの荒井と、ビルコム株式会社の浅野、和田によるクロストークから、その実態を紐解いていきます。

左よりビルコム 浅野、サニーサイドアップ 荒井、ビルコム 和田

左よりビルコム 浅野、サニーサイドアップ 荒井、ビルコム 和田

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グループジョインから数カ月、互いの文化から生まれるシナジー

――まずは、みなさんが担当されているお仕事の内容やミッションについてお聞かせください。

ビルコム 浅野(以下、浅野):私はビルコムが展開するクラウド型PR効果測定ツール「PR Analyzer®」を各クライアントにご案内し、導入を決めていただくところまでを担当しています。前職はシステム系の会社におりまして、SaaSプロダクトを提供し、その仕組みを使ってお客様と伴走していくビルコムのビジネスに魅力を感じて転職しました。今は、荒井さんの圧倒的な推進力に日々助けられながら、一緒にプロジェクトを回しています。

ビルコム 和田(以下、和田):私はビルコムに在籍して10年になります。当初はコンサルティングなど幅広い業務をしておりましたが、PR Analyzer®がリリースされた際にそのプロダクトに非常に感動を覚えまして、PR Analyzer®に関する職種はすべて経験してきました。その経験をベースに、現在このチームでは具体的な施策案を出す役割を担っています。荒井さんに駆け抜けていただくための、「ブレーン」として伴走しているイメージですね。

サニーサイドアップ 荒井(以下、荒井):私は事業開発担当として、ビルコムの「PR Analyzer®」をサニーサイドアップグループの中に一気に浸透させ、クライアントへ広げていくためのフロント役を担っています。平たく言うと、社内営業であり、推進役です。まだ世の中にないもののニーズを見つけて、そこから事業を広げていく仕事をしたいと、営業から現在の部署に転属を希望しました。サニーサイドアップから新しい価値をつくる、ゼロイチの事業を手掛けています。

サニーサイドアップ 荒井

――ともに事業を手掛けるようになってから半年近くになりますが、社風や文化のギャップを感じたりはしていますか?

荒井:最初は結構、文化の違いを感じました。ビルコムのみなさんは、とてもロジカルで真面目です。お仕事も「仕組み化」されているところが多くて、しっかりとした規律と丁寧さをみなさんからすごく感じています。サニーは割と、スピード重視でものごとが進んでいくことも多いので。

和田:サニーサイドアップはフランクな雰囲気があって、すごく明るいですよね。

荒井:基本、ワイワイしていますから(笑)。

和田:ビルコムはかつて「さん付け」の文化で、あだ名や呼び捨ては行わないといった全社共通の認識があったのですが、部署や上下の垣根を越えて意見を言い合える環境をつくるために、最近はお互い敬意を持った呼び方をしよう、というルールになりました。今は荒井さんとお呼びしているんですが、今後はフランクに“荒井ちゃん”って呼びたい気持ちがあります(笑)。

荒井:呼んでいただけたらな、と思っていました!(笑)

浅野:サニーサイドアップのオフィスに行ってお話させていただくことも多いのですが、荒井さんの行動力というか、「巻き込み力」には驚かされます。打ち合わせなどをしていても、「そういう内容なら…」と荒井さん発信で積極的にメンバーの方にお声をかけて連れてきてくださって、みなさん快くお話してくださいます。フリーアドレスなのもあって、世間話などもしやすい環境になっているのではないかと感じました。週に1回、サニーサイドアップのオフィスに行っているのですが、座席を準備してくださったり、使いやすいようにセッティングや手作りのもので準備をしてくださったりして、それがすごくありがたかったです。

ビルコム 浅野

荒井:私はこのチームがすごく好きで、みんなが同じ目標で前向きに動いていることがすごく楽しいです。ビルコムとの取り組みをしていると、きちんとしたロジックがあって、ルールになっていることで、仕事がしやすくなることを実感しています。

和田:ビルコムでは、いろいろな業務について「属人化せず、仕組み化していこう」という動きが多いので、そこに違いを感じていらっしゃるかもしれません。サニーサイドアップは、その方の熱量やパッションでいろいろなことが決まっていくこともある印象です。事業開発のアイデアについても、PR Analyzer®を客観的に見てくださっていて「こんなことができるのでは」「このデータを基に来期でセミナー開催をやってみたい」など、できる・できないに関わらず、荒井さんはためらいなくどんどんアイデアを出してくださいます。きっとサニーサイドアップには、そうやってアイデアをどんどん出しやすい文化があるんじゃないでしょうか。

荒井:アイデアを出すのにためらいはありますよ(笑)。ですが、思いついたことはちゃんと伝えよう、というところはサニーサイドアップの文化としてありますね。ビルコム側も「それは無理」といった否定の姿勢からではなく、ちゃんと受け入れてくれるので、言いやすい雰囲気です。

和田:ビルコムには“ビルゲン”と呼んでいる「ビルコムの原則」というものがいくつかありまして、その中に「未来は論じるより創るもの」という言葉があります。アイデアを否定するよりは、未来につながる議論をして創っていこう、という意識がベースにあるので、どんどん行っていきたいですね。さまざまな意見を受け入れていく風土は、お互い近いものがあるのかもしれません。

ビルコム 和田

荒井:突拍子もないアイデアでも「ここは使えそうだね」とか、そういう発展的な議論にいつもなるので、そこはすごくいいといつも感じています。

浅野:そうやって取っ掛かりのアイデアとなる部分を、サニーサイドアップはその勢いをもってものすごいスピードで作って、次々に提案を上げてくださいます。だからこそ、そこで私たちの文化である「型」が活きてくる。それに推進力という部分では、荒井さんももちろんですが、代表取締役社長でありビルコムの取締役でもあるリュウ シーチャウからも強く感じます。勉強会をやったときも、荒井さんがいろいろな方に声をかけてくれて、たくさん人が集まりましたが、開始直前にシーチャウも「やるよ~」と声掛けをしてくれて、さらに人が集まってきましたよね。

荒井:そう言ってもらえると嬉しいです。確かに、進むときのスピードや結束力はあると思います。先日行われたとある地方のフェスに関しては、軽い発言をきっかけにどんどん具現化して、実質的には3カ月くらいのすごいスピードでイベント完了まで行われました。プロフェッショナルな仕事であることは大前提ですが、ある意味“文化祭の”ような感覚で、みんなで頑張って創っていた実感がありました。サニーサイドアップでは、“たのしいさわぎ”という言葉にもあるように、いわゆる「エモい」ものに価値を感じていて、エモくて素敵なことだからやろう、という想いが原動力になっています。一方で、この規模のイベントなら、人件費はこれくらいで、ペイするにはこう…みたいな感じで、冷静な議論も行われます。エモい熱量もあるし、実績としてのノウハウもあるので、今回のフェスのようにプロジェクトが本格的に発足してから3カ月ほどで実現まで持っていけるというのは、ありますね。

浅野:組織体制として、その規模のイベントでも動けてしまうのは、サニーサイドアップの大きな強みだと思います。たのしいものに価値を感じているというのは、メンバーのみなさんからも、シーチャウからも感じます。

荒井:私は、ビルコムのロジカルな文化からくる、課題の洗い出しとデータに基づいた提案力の強さはとても感じていて、ぜひサニーサイドアップにも浸透させていきたいと思って動いています。サニーサイドアップではもともとクライアントが持っている施策や課題に対してご提案をしていく形が多かったのですが、PR Analyzer®を用いることで今までよりもデータを基に課題を洗い出し、客観的な視点で新しい提案ができるようになりました。イベントなどをやった時の結果も、今までは露出量と広告換算の2軸だけでしたが、それ以外の指標もたくさん活用できるようになったことで結果を分析できるようになり、精度がかなり上がりました。

クライアントの課題をデータでロジカルに分析し、高い推進力で提案

――実際のクライアントワークの状況は、現状でどのような形になっているのでしょうか。

浅野:今、進行しているプロジェクト数だと、30件くらいはあります。先ほど荒井さんがデータを基にして、と話していましたが、PR Analyzer®によって今まで出せなかった指標が出せるようになり、実はそんな指標がクライアントから求められていた、というケースは非常に多くあります。まだ課題感として出せていないケースもありますが、計測していくことで見えてくることもありますし、サニーサイドアップから、私たちでは思いつかなかった切り口で踏み込んで掘り起こしてくれることもありました。

ビルコム 浅野

荒井:クライアント企業にPR Analyzer®をご契約していただく、という側面はもちろんあるのですが、そこを切り口にすることで私たちの対象クライアントを広げることもできています。実際に、その切り口で案件も増えています。まず、提案前にPR Analyzer®を使うことで提案の質が上がりますし、過去の露出の実績を見て、今後の施策で必要なことも見えてくる。いろいろな視点で分析して提案できるようになったことに、大きな価値がありますね。

PR Analyzer®

PR Analyzer®

和田:クライアントの方に刺さるポイントとして、業務効率化の面も大きいです。クライアント企業の中には、いろいろなデータや指標をあつめるために複数外注して、その集約作業を手作業でされていることも多くあります。私たちのクライアントの中に大手ITプラットフォームの企業があるのですが、その企業ではいろいろな媒体のクリッピングをし、手作業で集約してレポートを作成するのに月に20~30時間かけていました。PR Analyzer®を使えば、記事は勝手に集約されますし、仕分けも自動で分類されるため、選別などにかかる工数を1~2時間にまで削減できます。PR Analyzer®による省力化、省人化の側面も、まだご存じない方々に知っていただきたい部分です。大きな企業になると、保有しているブランドごとに別々でデータを集めているケースも多いですが、PR Analyzer®であれば一括で集められますし、各ブランド担当者が同じ目線でデータを比較できるようにもなります。

PR Analyzer®

浅野:ごま油を中心とした老舗食用油メーカーのケースでは、競合も含めてたくさんタグを使って取得できるデータのデモ環境を見ていただき、気に入っていただけてすぐにご契約いただくことができました。もともと社内で独自に測定はしていたそうなんですが、あまり良い精度が得られなかったというお話を担当の営業から聞いていたので、直近のテレビやウェブなどの露出状況やお取り組みを取得したデータを数字でご確認いただきました。加えて他社の動きもデータを参照しながらご提案しました。レポート機能をサニーサイドアップの営業担当者が非常に気に入ってくれて、グラフ化したものを簡単にPDFに落とし込める機能によって、かなり工数の削減になります。メーカーさんの反応も非常に良かったとお聞きしています。

荒井:大手医療サービス企業の案件も同じような形でご提案できましたよね。

浅野:そうでしたね。サニーサイドアップがリテーナーPRを提案する中にPR Analyzer®を入れ込むという、私たちとしても初の試みだったのですが、「この機能が刺さるだろう」という構成を組んで資料を作成しました。

荒井:コーポレート視点で効果測定を行う場合、ただの露出件数や広告換算費の合算だけでは効果が見えにくいという限界があります。そこで、PR Analyzer®の「タグ機能」を使えば、その露出が「IR系の話題」なのか、あるいは「どういったジャンルの話題」なのかを瞬時に分割して分析できるというポイントを訴求しました。これによって、会社として「出したい話題がちゃんと出せているか」を客観的に分析できるようになります。このロジックがしっかり刺さり、無事に導入のご承諾をいただくことができました。

浅野:サニーサイドアップの営業担当者ならではの視点で、「この武器があれば、あのクライアントのPR活動を支援できるのではないか」という、ビルコムにはなかった新しい発想でアプローチしてくれています。

荒井:サニーサイドアップの社内にアンケートを取って、営業担当が把握している効果測定に関する悩みや、指標を集める・まとめることに関しての課題を洗い出して、マッチする企業にアプローチしています。ブランド数が多い会社や、外資系でリーチ数を求められているケースなどが多い印象ですね。リアルな広報の悩みに合わせて、今まさにどんどんアプローチが形になっているところです。

データの可能性を最大限に活用――本質的なPRが主流となる未来へ

――最後に、みなさんが描くこれからのPR業界の未来や、今後挑戦していきたいビジョンについてお聞かせください。

浅野:そんな大きなことを語れるような立場ではないのですが、先ほど和田が話していたように、PR Analyzer®は工数を削減できるツールだけでなく、蓄積されたデータや指標が次の施策に活きてくるというところを、しっかりとご提案していきたいです。広報の仕事は忙しいイメージが強いと思います。近年はワークライフバランスについても改善を求める声が高まっていますが、そういった部分にも寄与できると考えています。AIの活用はさまざまな面で進んでいますが、人がやらなくてもいいところはどんどんAIやシステムに任せてしまってスリム化し、人にしかできないことに注力していくような形が、ゆくゆくはPRの良い形につながるのではないでしょうか。

和田:私は長くビルコムに在籍しておりますが、効果測定のことに関しては、情報や知識を毎年社内でアップデートするように意識しています。その中で、私たちにとっては広告換算費を効果測定には使わないことがスタンダードになっていますが、さまざまなクライアントにご提案していく中で、まだまだ広告換算費を第一の指標とされているところは多いと感じます。広告換算費を追いすぎると、疲弊してしまうんですよ。テレビ1本に出ればいい、みたいなところに帰結して、本質的ではないPRになってしまいます。そこを塗り替えていくのは大変かとは思うのですが、私たちとしてはKPI(重要業績評価指標)にはリーチ数を使う形で提案、納品させていただいています。本質的なPRをしていくためのツールとしてPR Analyzer®をリリースしていますので、サニーサイドアップと一緒によりよいPRを推進していければと思います。

荒井:少し大きな話になってしまうのですが、私は事業開発の立場からお話できればと思います。PR Analyzer®をはじめとしてビルコムがやっている事業は「データを扱う事業」です。これから迎えるAI時代において、データはものすごく重要になってきますし、そのデータの切り方や活用の余地はまだまだたくさんあると感じています。日々、チームのみなさんに「こういうデータの使い方はできないか」とあれこれ言わせてもらっているのも、そこに大きな可能性を感じているから。さまざまなデータを活用しながら、まずはPRの土壌そのものをさらに広げていきたいです。

――AI時代だからこそ、蓄積されたデータの価値がさらに高まっていくのですね。

荒井:そう思います。そして浅野さんがおっしゃってくれたように、サニーが得意とする「たのしいさわぎをおこす」ための、手前の部分――そのさわぎに向けた仕掛けを成功させるために、どう動かしたらいいか、という戦略の部分についてデータを基に練る。そこを、このチームでさらに強化していきたいと考えています。お互いの強みを高め合って、新しい綺麗な形を作っていけると、会社としてもさらに強くなれるはずです。

サニーサイドアップ 荒井

浅野:本当に、すごくいいチームだなと思っています。経験値もシステムへの理解もあり、現在のクリッピングからツールへ移行していくための施策案が和田からどんどん出てくる。その前段として社内営業をかけ、躊躇しがちなこともすぐ行動に移して担当者を探しに行ってくれる、圧倒的な推進力と行動力を持った荒井さんがいる。このチームだからこその結果だと思いますし、引き続きこのシナジーを盛り上げていきたいです。

和田:お互いの知見をシェアしながら、本質的なPRを推進できるよう一緒に変わっていけたらと、私も思っています。

左よりビルコム 浅野、サニーサイドアップ 荒井、ビルコム 和田


データとテクノロジーを「ロジック」として仕組み化するビルコムと、圧倒的な熱量と「エモさ」で世を動かすサニーサイドアップ。今回のクロストークからは、互いの強みが現場レベルで高い次元で融合し、具体的な成果へ繋がっているリアルな現状が見えてきました。

AI時代におけるデータの重要性が高まる中、このチームが仕掛ける「ロジカルでエモい」挑戦は、これからの広報の働き方やPR業界のスタンダードを大きく塗り替えていくはずです。両社のシナジーはまだ始まったばかり、今後のビルコムとサニーサイドアップが仕掛ける提案に、ぜひご期待ください。

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宮崎新之(SUNNY DAYS オフィシャルライター)

香川県出身。チケット情報のフリーペーパー、都市情報誌の編集を経て、2010年にフリーランスに。演劇、映画などのエンタメ系インタビューを中心に、近年は農家から医師、経営者などいろいろな人から"お話を聞いて読み物にする"インタビューライターとして活動中。

※所属は執筆時と異なる場合があります

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