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現役大学院生 兼 訪問美容師 兼 スマイルキーパー!?“研究者のたまご”が研究対象としたサニーサイドアップグループの職場環境とは|MVT受賞者インタビュー

今年7月に「Dear PARENTS」「Dear FAMILY」などの新制度が加わった、サニーサイドアップグループが誇る「32の制度」。時代の変化やメンバーの声を受けてアップデートを重ねている本制度ですが、なかには導入以来長年親しまれている制度も数多くあります。

今回はそんな制度のひとつ、「MVT表彰」制度(※)で前期の個人部門の受賞者となった奈良のインタビューをお届けします。

メンバーのたのしく快適な毎日を支えるために、オフィスにある「セントラルキッチン」の管理を行う「スマイルキーパー」である奈良。そんな彼女は、実は現役大学院生であり、さらに訪問美容師という一風変わった経歴の持ち主!

「MVT表彰」の受賞者であり“研究者のたまご”である彼女が、なぜサニーサイドアップグループに入社したのか。そして入社後に何を感じたのかを聞いてみました。

※「MVT表彰」制度:MVT=Most Valuable たのしいさわぎ。それぞれがサニーサイドアップグループの“たのしいさわぎをおこしたい”というスローガンを体現していると思うメンバーに投票し、最多得票者が表彰されます。評価基準は具体的な業務の成果から笑顔・挨拶などの普段の過ごし方、趣味や特技に至るまでなんでも可。

メンバー紹介

グループ人事総務部/総務チーム 奈良 綾乃

▲グループ人事総務部/総務チーム 奈良 綾乃(なら あやの)
メンバーのスマイルをキープしながら自身の笑顔も絶やさない生粋のスマイルキーパー。長年のスポーツ経験から体を動かすことが好きで、早朝4時に起床して即プランクとストレッチ、続いてランニングかジムに出かけ、雨天時なら屋内でバイクトレーニングという徹底ぶり。友人と取る朝食も毎日の楽しみです!

研究の現場としてサニーサイドアップグループに入社

わたしがサニーサイドアップグループを知ったのは、ある情報番組で紹介されていたことがきっかけでした。「失恋休暇」制度をはじめとした、ユニークな「32の制度」が印象的だったのを今でも覚えています。

大学院では「実装研究」を専門とし、特に職場環境が人々の幸福度や健康に与える影響を研究しています。

どんなに素晴らしい理論や客観的な統計も、それが実際の職場や社会全体に実装されなければ机上の空論に終わり、意味がありません。理論と現実とを橋渡しするための実装研究にあたるうえで、わたし自身も企業の一員として働かなければわからないことがたくさんあると思い、フルタイムで働くことを決意しました。

サニーサイドアップグループのキッチンで、ご飯を混ぜる奈良

そのなかでサニーサイドアップグループのスマイルキーパーを選んだのは、「珍しい福利厚生制度が充実している会社」というイメージと、「社内のすべての人と関われる仕事をしたい」という想いから。この仕事は、理論を実践し、生きた学びを得るうえで最高のフィールドだと思いました。

▼スマイルキーパーのお仕事内容のご紹介はこちら

“笑顔”はセントラルキッチンから生まれる!日々の“たのしいさわぎ”を支えるスマイルキーパーの一日に密着!

実装研究の道を志したきっかけ

実はわたしは、訪問美容師としても活動しています。基本的にはボランティアで、サニーサイドアップグループでの仕事が休みの日に介護施設や介護が必要な方のご自宅に伺い、美容・理容の施術をおこないます。

わたしの美容と健康への関心の根源は、母が美容師であったこと、そしてその母を癌で亡くしたことでした。治療のため顔色が悪くなり髪が抜けてしまっても、美容師の経験を活かしウィッグを着けて毎日メイクを欠かさずおしゃれにしている母を見て、子供心に美容が人をエンパワーする力と健康の大切さを痛感しました。

その後スポーツをしてきたこともあり、肉体的な健康からさらに発展してウェルネスにも興味を持つようになりました。この幼少期からの体験が、今のわたしの大きな原動力になっていると思います。

ところで、美容師の3年以内の離職率は6割近くで、その上資格の休眠率もとても高いんです。この状況をもったいなく感じて美容業界関連の論文を読むようになったのですが、そこで述べられていた理論は、美容師の現場を知る立場からするとあまりにも現実と乖離していて…。自分自身が現場と研究の場をつなぐ架け橋になりたいと思ったのが、実装研究を志すきっかけとなりました。

そして現在、訪問美容師とサロンで働く美容師の「職業性ストレス」「ワークエンゲージメント」の比較研究に取り組んでいます。今は美容業界の定量的なデータの収集・分析が主ですが、ゆくゆくは美容を基盤にいろいろな他業界にも拡大していきたいと考えています。

たくさんの「いいね!」でMVT受賞者となった感想

自分が最多得票者だと聞いたときには本当に驚きました!同時に、いつも大切にしてきた「やるからには当たり前のことを徹底してやり抜く」という姿勢がみなさんに伝わっていたのかな、と感じました。

日々の在庫管理やキッチンをピカピカに磨いて清潔に保つことなど、スマイルキーパーの仕事は一見地味なものが多いです。それでも、どんなに小さな業務にも意味があることを意識して、決して妥協せずこだわり続ける姿勢が周囲に伝わっていたことを実感できたのが、何よりも嬉しかったです。

サニーサイドアップグループのキッチンの清掃を行う奈良と栗原

わたしは、人がやりたがらないことを率先してするのが好きなんです(笑)。それを乗り越えることで成長できる気がして。清掃やごみの回収などは嫌がる人も多い作業だと思いますが、こういったものにこそ価値があると考えています。ですから、そこまで苦はなくむしろ楽しんで継続できました。

おにぎりを作るスマイルキーパー奈良

大抵は朝起きて体を動かしてから出勤、退勤後に大学院に向かい研究をして帰宅というスケジュールで過ごしていますが、毎日仕事も学業も運動もすべてが楽しくて。楽しいからこそ、すべてを最大限楽しむためにメリハリを付けて取り組むことを意識しています。

そもそも家族がとてもポジティブで、その影響かわたしもネガティブになることがほぼなく、いつも自然と笑顔になってしまうんですよね。みなさんの笑顔を見ることはスマイルキーパーにとっての大きなやりがいのひとつなので、わたしの笑顔がその人の笑顔につながっていたのならなおさら光栄です!

【推薦コメント(一部抜粋)】

・毎日素敵な笑顔で元気に挨拶している姿で、社内に活気と明るさを届けてくれているから
・素敵な笑顔で迎えてくれて気持ちの良い1日のスタートが切れるから
・朝早くから素敵な笑顔でいつも挨拶してくれて、お話も楽しくて、仕事の合間の癒しだから
・テキパキと整理整頓して、水回りもピカピカに保ってくれて感謝!

スマイルキーパーの経験を通して

サニーサイドアップグループで働くなかで、「一見些細な行動が、思っていたよりもはるかに大きな価値を生み出す」ということを学びました。

スマイルキーパーは基本的に営業活動には関わっていない、キッチン周りの業務の専任スタッフだからこそ、メンバーのみなさんと業務とはまったく関係ない会話をすることができます。このような何気ないコミュニケーションの一つひとつが業務の息抜きになり、みなさんのパフォーマンス向上の一助にもなっているのかなと思います。

サニーサイドアップのキッチンでメンバーとコミュニケーションをとる奈良

ワークエンゲージメントは、給与や賞与といった外発的なものだけではその向上・維持に限界があります。それ以上に、「会社はわたしたちを大切にしてくれている」という安心感の積み重ねこそが効果的なんです。実際に、職場環境が整えられて従業員が「大切にされている」と感じることが、持続的なエンゲージメントの向上につながっているという研究結果も出ています。

スマイルキーパーとしての地道で小さな積み重ねが、メンバーの帰属意識向上という大きな成果を生み出すうえで、非常に重要な役割を果たしていると考えています。

▼メンバーに愛されるスマイルキーパーのおにぎりのご紹介はこちら

毎日夕方になると握りたてのおにぎりが食べられるオフィスとは。スマイルキーパーの #今日のおにぎり

“研究者のたまご”から見たサニーサイドアップグループ

サニーサイドアップグループでの経験から得た気づきはほかにもあります。それは、「サニーサイドアップグループの独自の企業文化が、PR会社に不可欠な創造性とチーム連携を育む強力な『仕事の資源』である」ということ。その核心となる要素が、手厚いサポートとオープンで流動的なオフィス環境だと感じています。

手厚いサポートとは、たとえば毎日のおにぎりや消耗品の在庫管理、「32の制度」をはじめとした福利厚生などです。

サニーサイドアップグループのスマイルキーパーとして、おにぎりを握る様子

スマイルキーパー手づくりのおにぎりを、調理中に貰いに来るメンバー

毎日夕方に提供される、スマイルキーパー手づくりのおにぎり。なかには、
待ちきれず調理中に貰いに来るメンバーも!?(笑)

これらは、メンバーの物理的な負担を軽減するだけでなく、会社からのケアを感じられることで心理的な安心感も与えています。そうしてメンバーが日々の雑務から解放され、より創造的な活動に集中できる余白を生んでいると思います。

おにぎりが完成したことを告げるslackの展開文章

そしてオープンで流動的なオフィス環境とは、具体的にはフリーアドレスと月ごとのフロア変更という仕組みです。

サニーサイドアップグループのセントラルキッチン

完全な固定席であればメンバー同士の関わりも固定化されがちですが、この仕組みによって普段は関わることのない別部署のメンバーとの偶発的な出会いやコミュニケーションが生まれていました。この環境が、部署の壁を越えた情報共有を促し、斬新なアイデアの化学反応を起こす仕組みになっていると感じています。

こういった要素は、先行研究でいうところの「仕事の資源」(※)として機能しています。メンバー各々がプロフェッショナルとして、高いレベルのアウトプットを必要とされているなかでも活き活きと働き、パフォーマンスを最大限に発揮できる環境を構築している点が、サニーサイドアップグループの最大の強みであると考えています!

オフィスを見渡せるセントラルキッチンでさまざまな部署のメンバーと関わるスマイルキーパーになったからこそ、このような気づきを得たのだと思います。

※仕事の資源:ワークエンゲージメントを高める要因といわれるもののひとつ。(例)働きぶりに対するフィードバックと正当な評価、上司からの支援、仕事の裁量権、キャリア開発の機会を与えられること等

今後のキャリアビジョン

将来的には、人々のウェルネスに関するプロダクトの企画開発に携わりたいと考えています。

実は大学生の頃に一度留学しており、そのときに学んでいたのがジェロントロジー(老年学)でした。これは人間の加齢による変化や高齢化に対応した社会づくりについて、医学や心理学、社会学など幅広い分野にわたって包括的に研究する学問です。

人生100年時代がいよいよ現実味を帯びてきている今日、すべての人が健康で活き活きと過ごせる社会の実現に向けて、誰もがいつかシニア世代となるなかでその人生の大半を過ごす「職場」に焦点を当てることがとても重要だと思います。健康寿命を延ばすには、現役の頃からの積み重ねがものを言いますからね。その世代にアプローチできるような機器やサービスを提案していきたいです。

わたしが特にプロダクトの開発にこだわるのは、それがより現役世代にメッセージを届けやすいと考えているから。健康、それも老後のこととなると若いうちは関心を持ちにくいものです。そこで、科学的根拠のある理論を商品などの付加価値のある形にすることで、「わたしは関係ない」と思っているターゲットに届けたいんです。

たとえば、運動習慣のない人々を対象としてただ運動するだけではなくプラスアルファの楽しい・嬉しい要素を付加したサービスを実施したところ、その後対象の多くが運動を継続していたというデータもあります。わたしも、自身の原点である美容やウェルネスの面から、現役世代もシニア世代も豊かで健康的な生活が送れるような取り組みができたらいいなと思います。

スマイルキーパーとしてメンバーのQOLを向上させるために何ができるかを考える日々は、わたしが思い描く今後のキャリアにおいて、プロダクト・サービスのユーザーの潜在的なニーズや本当に価値のある体験を見出す力につながると思っています!

サニーサイドアップグループのスマイルキーパー奈良と栗原


いかがでしたか?

いくつもの顔を持ちながらマルチな才能で活躍し、今回MVT表彰の受賞者となった奈良。そんな彼女の今後に期待です!

当社グループにはさまざまなバックグラウンドとビジョンを持つ個性豊かなメンバーが集まっており、それぞれのキャリア形成を支援する体制を整えています。

より自分らしく、より“たのしい”未来をつくりたい方のエントリーをお待ちしております!

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