ストーリーが無ければ人は動かない?「PRストーリーの作り方」
こんにちは!サニーサイドアップのプランナーのYです。今回の「PR講座」では、「PRストーリーの作り方」について書いていきたいと思います。
前回のSSUのPRメソッド『第2回 ”価値ある情報”を生み出す、PRにおける「情報開発」とは?』はこちらから。
PRストーリーが必要な時代
”わかりやすいイノベーション”がある商品やサービスであれば、その商品の魅力を前面に押し出せばそれが購買理由となり得ます。しかし、今の時代、”わかりやすいイノベーション”がある商品やサービスは稀です。
その場合、他競合商品との差別化をする上で必要となってくるのが「PRストーリー」です。この部分で差別化をすることで、生活者の共感を生み出し、購買理由にしていくことが重要になります。このあたりのことは、また別の回で書いていきたいと思います。
PRストーリーのベースは「社会性」
前回までは社会性についてお話してきましたが、社会的な事柄と商品との関係性構築に、PRという考え方の介在理由がある以上、PRストーリー作りにも社会性が欠かせません。
社会的な動向から見たときに、商品がどういうポジションなのか、どう関係してくるのかを文章にしたものが、PRストーリーとなります。
PRストーリーの基本は、「順張り」か「逆張り」か
商品が社会にとって、どういうポジションであるかを見せるためには、多く分けて2パターンがあります。それが「順張り」と「逆張り」が有効です。
■「順張り」
社会的事象やトレンドに対して、乗っかるストーリーを作ること。世の中の大きな流れ(話題にしている人が多いカテゴリー)に入り込むことができるので話題になりやすい。
【メリット】
・すでに興味を持っている人やメディアが多いため、最低限の話題性は確保できる。(乗っかるだけでなく、進化系として見せられるとより良い)
【デメリット】
・競合商品や先にポジションをとっている商品がいるため、爆発的な話題にするのは難しい。(2番煎じ扱いになる可能性を秘めている)
■逆張り
社会的事象やトレンドに対して、逆のポジションを取るストーリーを作ること。世の中の流れに反したポジション取りをするため、珍しい情報として話題になる可能性がある。
【メリット】
・潜在ニーズをつかむことができれば大きな話題となる可能性がある。
【デメリット】
・世の中の逆(顕在ニーズ)の逆を行くため、共感を得られない(スベる)可能性がある。
「順張り」「逆張り」例
上記のように「順張り」は社会的事象に乗っかる形、「逆張り」は社会的事象の逆を提示する形でPRストーリーを作っています。
これさえ理解していれば、最低でも社会的事象の数✖2個のPRストーリーとコンテンツアイデアを作ることができます。PRストーリー作りに悩んでいる広報担当の方は、ぜひ試してみてください!
サニーサイドアップではメディアリテラシーの高さにより、ニュース価値の高い社会的事象を常にアップデートして、PRストーリー作りをしています。
次回は今の時代に重視すべきPRのポイントについて書いていこうと思います。
お楽しみに~。
<PRメソッド記事一覧> 第1回 今、重要視されている「PR」。サニーサイドアップが考える「PR」とは? |