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サイド教授の新PR講座 第4回「PR的発想の文章術」

サイド教授の新PR講座、第4回目です。
今回は「PR的発想の文章術」について。

私たちは学校で文章を学ぶ際、起承転結で書くことを教えられました。
しかし、PR的発想の文章に、この教えは役立ちません。
では、PR的発想の文章とはどのようなものか、以下5つのポイントで説明します。
文章術バナー①タイトルにこだわる
いかなる文章(私的な手紙以外)もタイトルが重要です。タイトルは結論を意味することも
ありますし、考え方の方向性を示唆する場合もあります。
いずれにしても読み手が最初に目にするもの。なので重要。

②結論から書く
まず、結論です。それも出来るだけ短い言葉で。

③-1.次に結論に至った背景
特に社会的な背景を伝えることは、結論の正当性が強化されます。

③-2.結論の詳細
具体的なアイデアなどは3番目です。
複数ある場合は、箇条書きなどでシンプルに見せると分かりやすくなります。

④数字の魔力
データを入れると、一見突拍子もないアイデアでも、読み手が納得するものに変わります。

⑤一文はなるべく短く
文章が上手な方でない限り、一文は短くした方が賢明です。
そして、短い文章をつなげる接続詞を意識して使うこと。
そうすることで文章にリズムが生まれ、読みやすさがアップします。

最後に、自分が書いた文章を声に出して読むことをオススメします。
声に出すと、言い回しがおかしい箇所や説得力のない箇所が鮮明になります。
これを繰り返し行うことで、いい文章になるわけです。

PR的発想、思考に文章力は欠かせません。
いかに「考えるチカラ」をつけても、文章力がないと錆びた刀と同じです。

※おまけ《平賀源内はコピーライター》
江戸時代の天才、平賀源内。蘭学者であり、発明家であり、文学者であったのですが、
PR的発想を持つコピーライターでもありました。(他に医者、劇作家、地質学者など)

源内は友人の鰻屋から夏場に客が少なく困っているとの相談を受け「夏場こそ体力が必要、
それには鰻が一番」とのメッセージを「土用の丑の日」というコピーにしました。
また、1769年には日本最古の広告ソングも手掛けています。

つまり、PR会社の仕事に近しい人が約250年前に存在していたことになります。

さらに源内は男色家で、それを公表もしており、今でいうLGBTの草分け的存在でもありました。源内からすると、現代人は急速に進歩していると思っているだけで、実際は亀の歩み程度だと、あの世で笑っているのではないでしょうか。
注:土用の丑の日の起源については諸説あります。

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