各国のPR業界の今がわかる!?次原の国際PR協会(IPRA)会長としての仕事の一部をご紹介
こんにちは、広報の中野です。
あまり知られていないかもしれませんが、私たちサニーサイドアップグループ代表取締役社長の次原は、イギリスに本拠地を置く国際PR協会であるIPRA(International Public Relation Association、以下「IPRA」)の2022年度の会長を務めています。
日本人女性初の会長就任!というわけで、2022年12月での任期満了を目前に、そんな彼女のIPRA会長としての仕事を(一緒に準備を進めたメンバーの視点で)ちょっとだけご紹介します!
そもそもIPRA(International Public Relation Association)とは?
IPRA(本部:イギリス、設立:1955年)は、国際連合からも正式な認定を受けている世界規模のPR協会です。設立から半世紀以上にわたり、PRに関する論理・実務・技能の全世界的な向上を目的とした活動を実施。今では世界100カ国以上のPR会社を始めとした企業が加盟しており、PR業界において最も権威のある団体として知られています。
また、同協会が1990年に創設し、世界の優れたPRプロジェクトを表彰する「ゴールデン・ワールド・アワーズ」は、毎年世界中からエントリーが寄せられる、PR業界を代表するビジネスアワードの一つとなっています。
IPRA公式ウェブサイト:https://www.ipra.org/
各国のカンファレンスでプレゼンテーション!国によってPR事情は違っている?
定期的なボードメンバーミーティング、PR従事者に向けてのレター配信や、環境問題などIPRAが課題感を持って取り組んでいる活動の発信などなどさまざまな活動がある中でも、最も印象に残っているのが、世界各国で開催されるPRカンファレンスやサミットでの講演です。
これまで実に、フィリピン・ウガンダ・インド・イラン・インドネシア・トルコなど、普段なかなか接点を持ちにくいような国のPR協会や、PRに関心のある参加者に向けて、さまざまなテーマでプレゼンテーションを実施。
残念ながら、コロナ禍の影響により、現地で直接参加することは叶わない今日ですが、オンラインでの参加や事前に用意したビデオスピーチを投影するなどの方法で、次原が考える広報のあり方や、PRパーソンに伝えたいことを発表しています。
フィリピンのカンファレンスへの参加
さまざまな国に向けて、次原とともにプレゼン内容を準備し、カンファレンスに参加同席する中で、特に印象に残っているのは、フィリピンのPR従事者とPRに関心を持つ学生に向けて開催したPRカンファレンスへのオンライン参加。
コロナ禍で、コミュニケーション手段に変化が表れる中、現代を生きる人に刺さるPR手法とはどのようなものかをお話しし、現地の参加者とディスカッションを行いました。
人びとの関心や考え方に変化が表れ、よりサステナブルなものやマインドフルネスなどに、世界的に関心が高まってきている中で、この考え方にフィットし、大きな経済効果を持つのがZ世代。
その人口比率を日本とフィリピンで比較すると…?
日本と総人口は大きく変わらないのですが、Z世代の比率はこんなにも違うんです。
デジタルネイティブと言われ、自分たちで情報収集し、”見せかけ”ではなく本当に心地の良い体験や質の良い商品、会社、人を見る目を持っていると言われているZ世代。
彼らが経済を回すようになる時代が間もなく来るということは、フィリピンにとって非常に明るい未来が見えますね。そんな彼らに向けた効果的なPRとは?などのトピックに、現地参加者は興味津々でディスカッションも盛り上がりました。
まさにZ世代の大学生パネリストもいたのですが、自国の政治状況やPRコミュニケーションに対する持論をみなさんしっかり持っており、とてもエネルギッシュな時間となりました!
今回はフィリピンでのプレゼンテーションについてご紹介しましたが、他にもイランのプレゼンテーションに向けてスカーフ着用の要不要を大使館に確認したりと(!)各国の文化や歴史的背景、直近の状況に配慮しつつ、IPRA会長としての任務を遂行しています。
このように、海外の市場に目を向けながらPR戦略における思考を広げることは、私たちにとっても刺激的で学びのある時間です。
残り1カ月の任期も、国内・海外に向けて有益な情報、メッセージを発信できるよう、ラストスパートも駒を進めてまいります。