コロナ禍で企業が生き抜くためのキーワードは、“事業の掛け算”?新会社「アジャイル」のご紹介|SSUグループNewsletter #1
こんにちは、広報サニーちゃんです!
続々とグループ会社が増えているサニーサイドアップグループ。それぞれの会社がどんな事業をしているのか、まだまだご紹介しきれていない…ということで、今回からグループ会社の紹介を行っていきたいと思います!
第一弾は、2020年7月に設立された新業態・新商品開発支援会社「株式会社アジャイル」。
代表取締役を務める樋口一成へのインタビューを通して、事業内容や今後の展望をご紹介します!
☑業界歴約30 年、“プロモーション支援のプロフェッショナル”
はじめまして。株式会社アジャイルの代表取締役を務めております、樋口一成(ひぐち かずなり、1966年5月13日千葉県生まれ)と申します。
まずは簡単な自己紹介から。実は私自身のキャリアは、店舗のデザインなどを手掛けるインテリアデザイナーから始まりました。その後、26 歳の時に思い切ってマーケティング業界に転職。1992 年に、デザインとプランニングを手かげる株式会社アイベックスに入社しました。
同社には約15 年在籍し、最後は代表取締役社⻑まで務めさせていただきました。プランニングや販促プロモーションを一人前に出来る企業に成⻑させることが出来たなと。そこから株式会社ディージー・アンド・アイベックス(現:株式会社デジタルガレージ)へと統合する形となり、2006 年、そちらでも代表取締役社⻑に就任しました。
2012 年には、企業のプロモーション支援などを⾏う株式会社レッグスの取締役副社⻑およびCOO に就任。当時70 億円前後だった同社の売り上げを、在任期間中で160 憶円までに押し上げることに成功しました。
そして、2020 年を一つの“区切り”と考え、同年に退任。兼ねてから構想していた、“新規業態開発のアジャイル化(=事業化し、その事業規模の拡大速度を最大化すること)”をコアコンセプトとした事業に着手すべく、株式会社アジャイルを立ち上げました。
☑アジャイル事業内容
①事業やブランドを“繋ぐ” 〜事業価値編集〜
新規事業の企画開発・推進を主軸としながら、各企業の価値や強み同士をつなぎ合わせることで、新たな価値やビジネスを創出する「事業価値編集」に関わるコンサルティングを⾏います。
②事業やブランドを“生み出す” 〜プライベートブランドの開発・推進〜
各種リテール企業のプライベートブランドの開発・推進のほか、エンターテインメント業界における各種IP(知的財産)のマスターライセンス管理やサブライツの開発を⾏います。
※元フィールズ株式会社・代表取締役社⻑の繁松徹也⽒と、顧問契約を締結。コンテンツ領域における新規事業開発も推進。
③事業やブランドを“飛躍させる” 〜国内外における各種ビジネスサポート〜
新業態・新商品開発の国内外における各種ビジネスサポートを⾏います。スタートアップ企業に向けたビジネス支援にも注力します。
☑ロングセラーが生まれない今、企業と企業を繋げる“プロのアレンジャー”が必要
こうして約30 年間に渡り、企業と企業を繋ぎ合わせることで、さまざまな新商品・新業態の開発に携わってきました。そこで感じたのは、各企業はコンテンツという”良い食材”を持っていますが、その食材の良さを生かし切れていない場合も多いということ。重要なのは、最終的にどんな“レシピ”として仕上げるかです。つまり、ビジネスにおける”シェフ(調理人)”や“アレンジャー(編集者)”が必要なのです。 「ある企業の要素A と、また別の企業B の要素B を組み合わせれば、まったく新しい付加価値を持つコンテンツC になる」という発想です。
ある企業が持つ“食材”を、また別の企業が持つ“食材”と組み合わせてみる。そうすると全く新しい価値を持った“レシピ”が生まれます。これまで手掛けた実績の中で、いくつか例を挙げてみます。
・人気漫画のキャラクターと若者に人気のアパレルブランドを組み合わせてEC で販売する。
・アニメのキャラクターとコスメブランドを組み合わせて、若い女性に人気のコンテンツに。
・野球球団とアパレルブランドを組み合わせて限定コラボグッズを開発し、新規ファン層を獲得。
・カフェとキャラクターコンテンツを組み合わせ「コンテンツ・コラボレーションカフェ事業」を立ち上げ。
私が2015 年頃から携わってきた「キャラクターコラボカフェ」を例にとると、アニメコンテンツと食を掛け合わせることで、それぞれの価値を掛け合わせた全く新しい業態が生まれました。食を通してアニメコンテンツの新しい世界観を創り出したことで、多くの動員を記録し関連グッズの売り上げも増進。いまでは巨大なマーケットに成⻑しています。
「2.5 次元(=アニメ×舞台)」というコンテンツもいい例ですね。ただ、こうした取り組みは一企業だけだと実現しにくい。ですので、コンテンツとコンテンツを組み合わせて付加価値の高い“レシピ”を創り出すには、ビジネスにおけるプロのアレンジャーが必要となってくるのです。
新型コロナウイルスという外部要因も重なり、経営方針の転換や事業再編に迫られる企業も増え、多くの業界が文字通りの“変革期”を迎えている今。こうした時代こそ、新しい付加価値やマーケットを創出する”アレンジャー”の力が必要とされています。「ある企業の要素A と、また別の企業の要素Bを組み合わせれば、まったく新しいコンテンツC になる」という発想が、これまで以上に必要不可欠となるのではないでしょうか。
☑株式会社アジャイルで仕掛ける、“事業の掛け算”
アジャイルでも“アレンジャー”という視点を生かし、各社が有する企業価値、IP(知的資産)、リアルな場などを組み合わせて、新しいコンテンツを生み出していきたいと考えています。新業態・新商品開発支援会社として、事業会社の「既存事業の再編」や企業が独自で持つ強みを生かした「新規事業の開発」、「スタートアップ支援」といった事業を手掛けていきます。
企業が持っている課題をどう解決していくか、というところに主軸を置いていきます。例えば、コロナ禍で方向転換に迫られているアパレルブランドに対しては、勢いのあるアーティストを組み合わせて、限定プロダクトを制作しEC や実店舗で販売を⾏うのも良いソリューションかも知れません。自社内で賄えるに越したことはないですが、なかなか自社のみでこうした事業を具現化するにはハードルが高い。ですので、企業同士を繋ぎ、具体的なソリューションを提供して実売まで持っていく、というチームが求められているのです。
☑商業施設、教育、飲食、コスメ…異分野を繋げるハブに
アジャイル設立後初の取り組みとしては、「株式会社バンダイナムコアミューズメント」さまと協業プロジェクトを進めています。同社が展開する各種アミューズメント施設のVR・AR などの最新技術やサービスといったリソースやノウハウを、他の企業や商業施設に対して提供。商業施設に新たな付加価値やサービスを付加することで、“独自のエンターテインメント空間の創出”というソリューションを提供する新規事業をサポートしています。
その他にも、商業施設、教育分野、飲食、コスメなど、一見かけ離れている業態同士を繋ぎ合わせることで、個別の企業やブランドだけでは実現しえなかった新しいコンテンツを生み出せるのではないかと、複数のプロジェクトを進めている状況です。
☑目標は、「日本のアーティストを世界に。世界のコンテンツを日本に」
私は、人々が欲する刺激を分解することで、新たな消費活動を生み出すことが出来るのでは無いかと考えています。
身体で刺激を感じる①セロトニン型、気持ちの高揚で刺激を感じる②ドーパミン型、共感・感動・多幸感を刺激する③オキシトシン型の3つです。これらの刺激に結び付いたコンテンツを生み出すことで、世の中の消費活動を促進する“ソリューション・プラットフォーム”を目指したいですね。
ものすごい計画をつくって、2〜3 年かけてやるというよりは、常にコンテンツや新規事業を生み出し、修正しながらつくっていくのが、私たちの社名である“アジャイル(=素早い、機敏な、頭の回転が速い)“の意味です。
ソリューション・プラットフォームとして、「日本のアーティストを世界に。世界のコンテンツを日本に」という目標を胸に、さまざまな仕掛けをつくっていきたいと思います。
株式会社アジャイル公式サイトはこちら。