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~社会貢献が“ライフスタイル”になる日は来るか~ ボランティアと音楽を繋ぐ「RockCorps@福島県」体験レポート【前編】

「社会貢献」 ―みなさんはこの言葉にどんなイメージを持っていますか?
自分には馴染みがない、つまらない、意識の高い人だけがやること・・・。

正直、いま挙げたイメージは僕が持っていたものです。
ただ、この数年間の“ある活動”を通して、そのイメージが少しずつ変わってきました。

その活動の名前は「RockCorps(ロックコープス)」。
“Give, Get Given”(=与えて、はじめて与えられる)を合言葉に、2005年にアメリカで初開催された後、これまでに世界10ヶ国、約18万人以上が参加。合計70万時間以上のボランティア活動を創出した、巨大な社会貢献活動のムーブメントです。
https://rockcorps.yahoo.co.jp/2018/
中身は非常にシンプルです。4時間のボランティア活動をすると、4時間の音楽ライブイベント「セレブレーション」のチケットが手に入るというもの。海外開催時は、レディー・ガガ、リアーナ、マルーン5など世界的アーティストらが出演し、若者に人気のイベントとして規模を拡大。日本には2014年に初上陸し、NE-YO、カーリー・レイ・ジェプセンといった名だたるアーティストが参加してきました。

※サニーサイドアップは、「RockCorps supported by JT」実行委員会主幹事として、協賛企業セールス、協力団体とのリレーション、ボランティアプログラムの統括、コンサートの企画・運営制作、PR・プロモーション活動など、プロジェクト全体の推進を担っています。

日本開催5年目となる今年は、出演するアーティストの顔ぶれも豪華そのもの。9月1日(土)に幕張メッセにて行われる「セレブレーション」には、バッキンガム宮殿でロイヤルファミリーを虜にしたエレクトロポップの歌姫ELLIE GOULDING(エリー・ゴールディング)が出演。
国内アーティストとしては、メジャーデビューから2年で武道館ライブチケット即日完売を成し遂げた、今注目の4 人組ロックバンドBLUE ENCOUNT(ブルーエンカウント)の出演が決定しています。(残り2組の国内アーティストは順次発表されるそうです!)

©RockCorps supported by JT

今回僕が参加したのは、福島県で実施されたボランティア。その模様を広報グループ・Oがお届けします。

■福島県に到着。9,500本もの桜が植えられた理由とは
東京から電車とバスを乗り継いで約3時間。福島県双葉郡広野町に到着しました。
東日本大震災で津波の被害を受けた広野町。今回のボランティアは、NPO法人ハッピーロードネットさんが進めている「ふくしま浜街道桜プロジェクト」に関わるものでした。

ボランティアが始まる前に、ハッピーロードネット代表の西本由美子さんからプロジェクトを説明いただきました。この桜プロジェクトの発端は、もともとは震災前に遡るそう。

地元の高校生たちから、広野町に企業を誘致して就職活動に役立てるために、桜を植樹したいと提案がありました。桜以外の木も植えようという声もあったそうですが、ある男子高校生が「植えるのは桜だけに絞りたい」と強く提案し、結果、桜だけを植えることになったそうです。
ですが、いざ植樹しようとした時に震災が起こり、高校生たちは避難を余儀なくされました。そんな中でも、高校生たちは諦めずに桜を植え続けたとのこと。
今は復興のシンボルとされている桜の木々。街道沿いに10年間で2万本の桜を植えるのが目標だそうです。現在、その数は約9500本まで達しました。

写真中央にあるのが桜の木です。

ただ、残念なことがひとつ。桜だけの植樹を強く主張した男子高校生は、津波で帰らぬ人となってしまったそうです。

約4時間をかけて、高校生たちの想いが込められた桜の木の周りの清掃活動を行います。その模様は、後編にてお届けします。

 

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