樹海レポート第二弾!青木ヶ原周遊コースをご紹介します⛰️
みなさん、こんにちは!新卒1年目、ソーシャルリレーション局3部の太田結暉です。
突然ですが、みなさんは青木ヶ原樹海と聞いてどんなことをイメージされますか?
「自然が豊か」「キャンプ」「富士急ハイランドから近い」といった楽しそうなイメージを思い浮かべる人もいれば、「怖い」「危険」など、ネガティブなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか。
実は、筆者もその一人。樹海にまつわる都市伝説的な逸話から“怖いところ”というイメージを持っていました。
しかし先日、青木ヶ原樹海とその周辺の観光スポットをめぐるメディアツアーに参加したところ、私のイメージが一新されたのです。
\\「青木ヶ原樹海は自然豊かで!素敵なところ」//
それがツアーを終えた私の感想です。
今回はそんなツアーの様子をレポートします!
▼前回の記事はこちら
まさに「神秘」!青木ヶ原樹海で感じた知られざる3つの魅力をレポート
〈青木ヶ原樹海とは〉
青木ヶ原樹海は、山梨県富士河口湖町と鳴沢村にまたがって広がる原生林で、約1200年前、864年の大噴火(貞観の噴火)によって流れ出した溶岩流の上に形成されました。富士山の北西に位置しており、山頂から眺めると木々が風になびく様子が波のように見える様子から「樹海」と名付けられたという説も。
富士箱根伊豆国立公園に属しており、国の天然記念物でもあります。
〈いよいよツアースタート〉
新宿から特急かいじ19号に乗って約1時間。
JR大月駅で集合し、いざツアースタートです。
まずは、「山梨県富士山科学研究所」に向かいます。
バスに乗ってすぐ、きれいな富士山が見えました!
山梨県富士山科学研究所は、日本のシンボルといえる富士山に様々な角度から光を当て、世界共有の財産として“守り”、“活かす”ための方策を科学的に追求する研究所です。今回のツアーでは、樹海に行く前にこちらの施設を訪問し、研究員の内山さんから樹海の成り立ちについて教えていただきました。
一概に溶岩の上にできた原生林と言っても、溶岩に種類があったり(ゴツゴツしたアア溶岩、なめらかなパホイホイ溶岩)、溶岩の上で木が育つ仕組みがあるなど、青木ヶ原樹海ならではの特徴があり、お話を聞いていると高校の地学の授業を思い出しました。
研究所にはそのほかにも、富士山とその周辺の地形を表現した図表や溶岩のサンプル、青木ヶ原樹海で出会える動物の展示、富士山の自然や地域の環境について学べる図書・映像資料などもあるので、小学生の自由研究などにもぴったりで、大人も勉強になるスポットです。
・山梨県富士山科学研究所
https://www.mfri.pref.yamanashi.jp/
〈お楽しみランチ&ショッピング〉
勉強をするとお腹が空きますよね。樹海散策の前にお腹を満たすため、昨年2022年の7月にできたばかりの「旅の駅 kawaguchiko base」に立ち寄りました。
季節によってメニューは変わりますが、筆者は贅沢にも「甲州牛のローストビーフ丼」をチョイス。
お肉が信じられないくらい柔らかくて、卵黄とソースが絡まり合って最高に美味しかったです。
お腹を満たした後は束の間のショッピング。地域の特産品を売っているブースでは山梨名物の桃や新鮮なお野菜がありました。たくさんの商品が陳列されていましたが、この日はゆっくり滞在することができなかったので、すぐにでもまた旅の駅を訪問し、リベンジしたいと思っています。
・旅の駅kawaguchiko base
https://www.kawaguchikobase.com/
〈まるで海外!おしゃれスポットへ〉
お腹を満たした後は、いよいよ樹海散策…、、?
いやいや、もう少し山梨県のおすすめスポットを巡ります。
次に訪れたのは、「ここは山梨?」と思うほど、西洋風の建物と緑、お花がきれいなスポット『富士大石 ハナテラス』です。
河口湖畔に広がる樹木と富士山を眺めることができる大石公園に隣接しており、ラベンダーの季節には、ラベンダー畑・河口湖・富士山という最高の3ショットを撮れるおすすめスポット。山梨県産のスイーツ・お土産を販売する店舗、おしゃれなカフェ、そして和のアイテムを扱う雑貨屋さんもありました!
ここでは、今が旬のももパフェをいただきました。
・富士大石 ハナテラス
https://www.fujioishihanaterasu.com/
〈いよいよ樹海へ〉
お勉強して、お腹を満たし、ショッピングをして、デザートまで堪能する、ここまででも盛りだくさんのツアーですが、ここからが本題。ついに樹海散策のスタートです。
国道沿いでバスを降りたらそこはもう樹海の中。
美味しい空気を味わいながら10分ほど歩くと、富士山青木ヶ原に存在する溶岩洞穴の一つ「竜宮洞穴」に到着しました。
こちらも国指定の天然記念物で、「富士講八海巡り第5霊場」を祭ってある洞穴です。この日の気温は35度を超えていましたが、階段を降りていくと、徐々にひんやり。半袖では少し寒いくらいでした。
洞穴の中から上を見上げると、緑の森に太陽の光が差し込んでいる様子が。
なんとも神秘的です。
晴天の日のツアーということもあり、束の間の涼を楽しみました。
次に訪れたのは、「富岳風穴」。噴火後の溶岩流によってできた横穴型洞窟です。総延長201m、高さは8.7mにおよぶ横穴で、お子さんや年配の方でも歩きやすいこともあり、観光客で賑わっていました。
平均気温は3度。いざ中へ入ろうと階段を半分ほど降りたところで急降下!あまりの寒さに、着るのが面倒だった上着を慌てて着用しました(笑)。
昭和の初期ごろまでは天然の冷蔵庫として利用されていたそうで、絹糸を取るための蚕や植物の種などを貯蔵していたとのこと。
富岳風穴の中は思っていたほど狭くなく、身長158cmの筆者はほとんど屈むことなく中を探索することができました。
内部では、溶岩が急激に固まってできた縄状溶岩や、夏でも溶けない氷、ヒカリゴケなどを見ることができ、ライトアップされた様子はとても神秘的でした。
次の鳴沢氷穴へは、樹海散策を楽しめる「東海自然歩道」を歩きます。
青木ヶ原樹海は薄暗いイメージでしたが、青々とした樹木の間から陽の光がさして美しく、まるでジブリの世界です。木陰もあり、空気も美味しいので、暑すぎるということもなく、ハイキング気分で進みます。
さて、みなさん。
樹海に一度入ると出られないという噂話を聞いたことがあるでしょうか?
方位磁石がぐるぐる回って方向がわからなくなるという話もよく聞きますよね。筆者は出発前、同期から「絶対無事に帰ってきてね」と冗談まじりにも少々心配されていました。
樹海では方向を失ってしまうのか?実際に方位磁石を試してみましたが、ぐるぐる回るということはありませんでした。
なぜこのような逸話が出回ったのかというと、溶岩の中に磁石にくっつく成分が含まれているものがあるため、稀に針がぶれたり回ったりすることがあるから、だそうです。しかし、地面や溶岩から30cmほど離したところで方位磁石を使用すれば、その影響を受けることはなく、基本的に針が狂うことはないそうです。筆者は針が回るのを見たくて地表に出ている岩に近づけましたが、残念ながらぐるぐるすることはありませんでした。
遊歩道を歩いていると、溶岩の上にできた森ということもあり、面白い形状をした木もたくさんありました。
根が横に伸びて、不安定な角度で成長している木や、
1本の木に2本の木が巻き付いて、支えあっている木なども。
地面が溶岩でできているため、根を深く張ることができず強い風で倒れてしまいやすいという自然環境にありながら、それでも生きようとする、自然の中の生命力の強さや美しさを実感することができます。
東海自然歩道は所々溶岩が飛び出ている部分もありますが、整備されている道のため歩きやすく、写真映えしそうなスポットもいくつかあり、静かで自然を全身で感じることができました。
1時間ほどの樹海散策ののち、最後の目的地「鳴沢氷穴」に到着すると、入り口には、中の気温0度の看板が。
富岳風穴での学びを踏まえて上着を着用し、いざ中へ進みます。
係員の方から「天井が低いところがあるので頭に気をつけてください」という注意を受けましたが、思っていた以上の低さです。
部活のトレーニングのようにしゃがんだ姿勢で前進しつつ、頭上に気をつけながら進むと、夏でも溶けない氷を見ることができました。ライトアップされ、なんとも幻想的な景色です。
鳴沢氷穴は総延長は153m、竪穴環状形なのでぐるりと一周することができます。
・天然記念物 富岳風穴・鳴沢氷穴
https://www.mtfuji-cave.com/
〈旅の締めは温泉で〉
樹海散策が終わった後は、鳴沢氷穴からほど近い「富士眺望の湯 ゆらり」で旅の疲れを癒します。洞窟の湯やバラ湯など数種類のお風呂があり、露天風呂から天気がいい時は富士山も見えるリフレッシュスポットです。
・富士眺望の湯 ゆらり
https://www.fuji-yurari.jp/
〈イメージが変わった!樹海ツアー〉
今回のコースは、河口湖付近に行ったらぜひ周遊してもらいたいコースです。都心から車で2時間ほどであり、秋のドライブスポットとしてもおすすめ!
また青木ヶ原樹海は、春夏秋冬で見せる景色が違うということで、どんな季節に行っても楽しめます。
筆者は今回のツアーで樹海のイメージが180度変わり、美しい自然も、美味しい空気も、神秘的な雰囲気も全て大好きになりました。
そして全くもって怖いところではありませんでした。
このブログを読んで「行ってみようかな」と少しでも感じた方はぜひ訪れてみてください!きっと、樹海の魅力に気づいていただけるはずです!