世界初・屋久杉樽ウイスキーへの挑戦!鹿児島の老舗「小牧蒸溜所」が描く、蒸留酒の新たな未来とは?|行ってきました
こんにちは!パブリックリレーション事業本部の平井です。
皆さんは「屋久杉」と聞いて何を思い浮かべますか?世界遺産、樹齢数千年、神々しいまでの存在感…。そんな、日本が世界に誇る宝物ともいえる「屋久杉」を、お酒の熟成樽に使おうという、前代未聞のプロジェクトが鹿児島県で進んでいます。
サニーサイドアップでは、2023年から小牧蒸溜所のウイスキープロジェクトをサポートしており、いよいよ今年商品がローンチするとのことで、3月4日に実施された試飲会に潜入。そこには、明治から続く伝統を守りつつ、屋久杉を利用したウイスキーで世界を驚かせようと意気込む、焼酎蔵の熱き挑戦がありました。
明治から続く革新。鹿児島・さつま町「小牧蒸溜所」の歩み
「小牧蒸溜所」は「鹿児島県さつま町にある老舗の蒸留所。1909年の創業以来、妥協のない焼酎造りを続けており、伝統焼酎の「伊勢吉どん」や「小牧」のほか、甘くフローラルな「紅小牧」、すっきり柑橘系の「一尚ブロンズ」など、常にファンを魅了するお酒を手がけています。
現場で迎えてくれたのは、小牧蒸溜所の専務取締役 小牧伊勢吉さん(Komaki Distilleryの製造責任者)。「焼酎の世界で培った技術があるからこそ、新しいことができるんです。」と集まったメディアの方々に語るその目は、今年の冬にローンチする世界初(※)のウイスキーへの期待を膨らませていました。
※小牧蒸溜所調べ:2026年4月時点、屋久杉を熟成樽に使用したウイスキーとして(本文内全て)
ウイスキーという「世界共通言語」との出会い
「もともとは、どうすれば世界に焼酎を売ることができるのか、そればかりを考えていたんです」と語る小牧さん。コロナ禍で蔵の未来に想いを巡らせるなかで辿り着いたのが、「ウイスキー」という存在でした。
「世界にはソジュや白酒など、素晴らしい透明なお酒が数多くあります。でも、海外の方からすると『それって一体どういうお酒なの?』と、その正体がなかなか伝わりにくいのが現実なんですよね。そこで出会ったのが、世界共通の厳しいルールを持つウイスキーでした。いわば、ウイスキーは世界共通言語なんですよ。
ウイスキーを通じて『日本の焼酎を追求してきたわたしたちだからこそ、この味に辿り着けたんだ』と伝えられれば、焼酎そのものにも興味を持ってもらえます。世界へ出ていくための、強力な架け橋になると確信しています。」
そんな想いで2022年にスタートしたウイスキー造り。小牧さんは設備の設計を自分で行ったとのこと。
「他のメーカーさんと同じ設備を選んだら、同じ調理器具で同じ料理を作るのと同じになってしまいます。オリジナリティを追求したくて、設備は全部自分で選びました。ドイツ製のミール(粉砕機)や大阪のメーカーさんと作ったマッシュタン(糖化槽)、そして特注のポットスチル(単式蒸留器)です。例えば、蒸留器のヘッドから伸びるラインアームの確度もあえて変えています。これによって、僕が目指す酒質が生まれるんです。」
さらに、蒸留中にもろみが焦げ付かないよう、ポットスチルの中にプロペラをつけて攪拌(かくはん)するなど、焼酎造りで培った技術を応用していました。

幕末の記憶を刻む「石蔵」で、円熟の時を待つ
原酒に深みを与える「熟成」の舞台も特別です。原酒が眠るのは、小牧醸造の創業以前、幕末の1800年代後半に建てられた由緒ある石蔵(現在、鹿児島県重要指定文化財を申請中)です。
外壁は、約60万年前の火砕流から生まれた希少な「加治木石」で覆われています。この石は断熱性・保湿性に優れ、内部の温度と湿度を一定に保つ「天然の省エネ石材」が使われています。この歴史的な環境の中で、ウイスキーはゆっくりと角が取れ、奥深い熟成感が増していくそうです。

世界遺産の息吹を樽に。「屋久杉」を選んだ理由
そして、このプロジェクト最大の目玉が、日本初の屋久杉樽による熟成です。かつて某飲料メーカーが日本固有のミズナラで世界を驚かせたように、小牧さんは「令和の今、自分にしかできない素材」を模索しました。
「たまたま実家の壁板が屋久杉で、子供のころからあの独特の香りが身近にあったんです。屋久杉は厳しい環境で育つから幹がすごく硬くて、油分がたっぷり。病害に強くて腐りにくい稀有な特性を、樽に採用しました。一般的な杉樽が『ひのき風呂』のような香りだとしたら、屋久杉はもっと奥深く、メープルシロップのような甘みを感じる複雑な香味成分を持っているんですよ。」
しかし、その道のりは困難の連続でした。屋久杉は40年前に世界遺産登録され、現在は伐採禁止。なんとしても屋久杉を確保するため、神社仏閣で使われていた希少な古材を求めて、自ら各地を訪ね歩いたそうです。
「最初は知識もなくて、屋久杉の工芸品店で120万円もする大きなテーブルを買って樽屋さんに持ち込んだこともありました。でも、樽に使える部位はごくわずかで、そのテーブルからはたった8枚しか板が取れなかった。樽ひとつに80枚は必要ですから、途方に暮れるようなスタートでした。」
それでも諦めず、数年に一度の競りに参加するなどして素材を収集。仕込み水には、天然記念物「カワゴケソウ」が見られるほどの清流・紫尾山系の伏流水を使用。さらに焼酎「一尚」と同じビール酵母をブレンドするなど、唯一無二の設計を突き詰めました。


【現場レポ】驚きと感動の試飲会!
今回の試飲会の会場には、ニューポット(ノンピート・ピート)や世界的ウイスキーコンペティション「ワールド・ウイスキー・アワード(WWA)2026」でヤングスピリッツ部門で金賞を受賞した「Komaki Whisky New Born Peated Malt」、さらにカスクサンプルとしてバーボン樽、シェリーオロロソ樽、そして非常に甘みの強いシェリーPX(ペドロヒメネス)樽が並びました。(実は「屋久杉樽」の原酒は、まだ小牧さんの他では1名しか口にしていないんだとか。)
「この地は鹿児島でも一番寒暖差が激しいエリアで、冬には雪も積もります。この厳しい気候が熟成を早めてくれて、早くからトロピカルな味わいを出せるのがうちの強みなんです」
その言葉通り、数年とは思えない深みに一同驚愕。バーボン樽由来の「バニラのような甘い香り」や、シェリーPX樽の「葡萄のような濃厚な甘み」、そしてピーテッドタイプの「ガツンとくる燻製感(スモーキーさ)」には感嘆の声が漏れます。割っても香りが崩れず、ハイボールにしてもその力強い個性がしっかりと感じられました。

CRAFT SAKE WEEK 2026に出展決定!リリースが待ち遠しい!
2026年冬のローンチを前に、六本木ヒルズで開催される日本食文化の祭典「CRAFT SAKE WEEK 2026」に出展することが決定しました!特別なラインナップを用意しているとのことなので、ぜひ会場に訪れてみてください!
現在はバーボン樽やシェリー樽での熟成が順調に進んでいますが、その先に控える「屋久杉樽」がどのような未知の体験を届けてくれるのか。また、伝統の焼酎造りと、屋久杉樽という新たな試み。鹿児島の自然の中で育まれるこのウイスキーが、世界をどう驚かせてくれるのか。本格的なリリースまで、あと少し。小牧蒸溜所の最新情報は、公式サイトやSNSをチェックしてみてください!
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公式サイト:https://www.komakiwhisky.com/ Instagram:https://www.instagram.com/komaki_whisky/following/ |
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