日本の最先端教育 × PRの化学反応!?ドルトン東京学園中等部2年生5名が2日間の職業体験でPRの本質を学ぶ!
みなさまこんにちは!サニーサイドアップグループ人材企画部の稲員です。
サニーサイドアップグループでは、未来を担う若い世代に、PRコミュニケーションの重要性やお仕事の魅力を届けたい!という想いから、学生に向けた講義や職業体験の受け入れをしています。
今回は、東京都内にあるドルトン東京学園の生徒たちが職業体験のためにサニーサイドアップグループに来社!STEAM教育を取り入れた、日本でも最先端の教育を提供している本校のみなさんに、PRの基本から、企画の組み立て方までを一緒に学んでいただきました✏️
■最先端教育「STEAM教育」とは
STEAM教育と聞いてピンとくる人はいらっしゃいますか?
STEAMとは、Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学・ものづくり)、Art(芸術・リベラルアーツ)、Mathematics(数学)の5つの単語の頭文字を組み合わせた教育概念のこと。
今回、わたしたちの職業体験に参加したドルトン東京学園は、STEAM教育を取り入れた日本でも最先端の教育を提供しているそう。
筆者が過ごした中学時代には触れることがなかった分野で羨ましいばかり!
そんな環境で日々学んでいる中等部2年生が5名、職業体験に来てくれることになり、運営チームのメンバーは「2日間のカリキュラムをどうしよう…?」と頭を悩ませること数日間…。
■「PR」をテーマにした高難易度のプレゼンに挑む!
職業体験の依頼を受け、2日間のカリキュラムを考えている最中に何度も脳裏に浮かぶのは、中学2年生がどこまでできるのか…?ということ。
大人になってからすっかり中学2年生と触れ合う機会がないわたしたちには、かなりの難問。
悩んだのもそのはず、2日間の最後に高難易度のプレゼンをやってもらおうと決めたから。大人でも簡単には答えが出ない問いを課題にする、大きなチャレンジをぜひ生徒のみなさんに体験してほしかったのです。
“ドルトン学園の中学生全員が、「PR」と聞いて共通の認識を持つための方法を提案する”
「PRの価値を知ってもらうこと」は、PRを軸として成長してきたわたしたちサニーサイドアップグループにとっても永遠の課題。それを今回、中学生、ひいてはドルトン学園の学生をターゲットにみんなに考えてもらおうと考えました。
ほぼ初めて「PR」を学ぶ中学2年生が、たった2日間でこの答えを出さなければならない。このカリキュラムをわきに抱え、職業体験前のすり合わせでオフィスを訪れた5人に課題を共有すると、意外な言葉が。
「分かりました!当日までに準備してやってみます。」
ハッキリとした返事に大人でも悩む問いなのに…と、内心驚くわたしたち。
中学2年生とは思えない落ち着きと自信、未知のものに挑むワクワク感が伝わるみんなの反応に、高まる期待と一抹の不安を抱えながらも、改めて2日間の職業体験を行う覚悟をしました。
■1日目:PRの本質に触れる機会を
1日目は「PRの本質」にできるだけ触れる機会を盛り込みます。まずは5人がPRについて理解しなければ、ドルトン東京学園の全員が「PR」についての共通認識を持つための方法を見出すことは不可能だと考えたからです。
【サニーサイドアップグループの歴史と想い】
挨拶もほどほどに、さっそくトップギアの講義がスタート!
わたしたちが歩んできた歴史と想いを知ってもらうことは何より大切だと考え、公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会の理事も務める、サニーサイドアップ取締役の松本理永が登壇。
サニーサイドアップグループがどのような道を歩んできたのか、この先何を目指しているのか、会社・従業員・社会全体…さまざまな関係者にとってどのような存在であるべきなのか。PRの裏にあるさまざまな想いを聞いた5人の背筋は、開始前と比べものにならないほどピンと伸びていました。
【PRプランナーによる「PRとは何か?」の特別講義】
次に登壇したのが、サニーサイドアップのPRプランナー清水拓磨。
「PR」と聞いてもほぼ前提知識がない5人に対し、そもそもPRとは何か、PRは社会にとってどのような役割を果たしているのかを事例を交え分かりやすく解説。
最も大切にしたことは「PRを他人事ではなく、自分事」として捉えてもらうこと。PRは自分たちの周りに当たり前にあり、身近なものだと気づいてもらうこと。PRと自分たちの接点を初めて意識した5人が大きく頷き、清水の話を前のめりで聞く姿がとても印象的でした。
【PRってつまりどういうこと?】
松本・清水の2名の講義を通して、5人の頭にPRとは何かが明確に浮かんできていました。
“PRとは、社会に良いことを考え、伝えていくこと ”
ただ、どうしても頭の中がスッキリしない。意味は分かっているし理解もしているけれどこの言葉が他の中学生に伝わるのかという疑問が…。
会議室に沈黙の時が流れ始めたその時、1人の学生が思いついたように発言。
「中学生に分かりやすい言葉に変換できないかな?」
その一言をきっかけに、5人からいろいろなアイデアが出てくるように。
「この場面もPRじゃない?最近こんなことがあったけど、これもPRかな?」
自分たちの生活の中に溢れるPRに気づけた瞬間。やっと課題を考えるスタートラインに立てた、そんな感覚だったのかもしれません。
1日目の講義はここで終了。帰宅後、夜遅くまで5人がPRについて議論していたことを後で知り、メンバー一同驚き…!!未知へ挑戦するエネルギーはすさまじいなと感心しました。
■2日目:どう伝えるか「PRの方法」を考える
2日目は「PRの方法」を考える機会に。プレゼンテーションの準備もその一環です。5人から「ぜひ詳しく聞きたい!」と事前に名前が挙がったプロジェクトのPR担当者から、より具体的なPR手法を学んでいきます。
【ブルーピリオド展の知られざる舞台裏 PRの実例】
ここで登壇したのは、ブルーピリオド展を担当していたメンバーのひとり、サニーサイドアップの和久裕哉。
担当者でなければ分からないPRのポイントや、苦労した場面などを惜しげもなく共有!美術・マンガ・芸能・お出かけなど、あらゆる切り口からPR施策を行なっていたことを知り、学生たちも驚きを隠せないようでした。
どのようにリーチさせたいターゲットにリーチさせるのか?そのためにはこの考え方は、今回の職業体験の課題を考えるうえで非常に重要なポイントに。中学生にどうやって伝えるのか、どんな方法を用いるのか、そのベースを5人は和久から存分に吸収できたようでした。
【ちょこっとブレイク サニーサイドアップの福利厚生を体験!】
いよいよ課題に着手しようと熱が高まる会議室。ただ、高まる熱と比例して体力は消耗…!?と、このタイミングでブレイクタイム!サニーサイドアップオリジナルの福利厚生を体験してもらうということで、一緒にたまごかけごはんランチを🍳
32の制度についてはこちらから。
【プレゼンテーション準備タイム!】
プレゼン発表に向け、アイデア出し&発表準備に着手。1日目とは違い、PRへの理解が深まった分、アイデア出しの量も質も各段にレベルアップ!時間がない中、役割分担を決め、ゴールに一直線に向かう5人の緊張感が会議室に張り詰めます。
【いよいよ最終プレゼンテーション!】
そして、職業体験も終盤に。2日間の集大成としてプレゼンテーションを実施!
“ドルトン学園の中学生全員が、「PR」と聞いて共通の認識を持つための方法を提案する”
プロでも悩むこのテーマを5人が発表。
5人がもっとも悩んでいた「どうすれば中学生に伝わるのか」という問いに対して、みんなで考えた答えが「スキがいちばんのPR」というキャッチコピー。
スキという想いが人を動かし、自然と他の人にスキを伝えたくなる。このスキの想いの原動力こそがPRなのだ、という答えに5人は行きついたよう。5人のプレゼンを聞いた清水もプレゼンのクオリティの高さに関心しつつ、フィードバックを。
「自分たちの生活の中にPRを落とし込み、実現性の高いプレゼンでクオリティが高い。」
「なにより、スキがいちばんのPRという言葉がシンプルで胸に届く。」
清水のフィードバックを聞く5人の姿は、中学生ではなく、目の前の現実を少しでも変えようとするPRパーソンの姿そのもの。明るく安心した表情でありながらも、真剣にフィードバックを聞き、何かを持ち帰ろうとする姿勢に最後の最後まで驚きました。
2日間でここまで成長するのか…!その成長スピードの早さと5人のこれからの伸びしろに運営メンバーも刺激をもらいます。
【2日間の振り返り&懇親会】
怒涛の2日間を終え、振り返りの時間。
ここでようやく、真剣に取り組む表情が解け、中学2年生らしいあどけなさを垣間見ることが。用意したお菓子を笑顔で食べる5人の顔を見て、それほど一生懸命に取り組んでくれたんだな、心から今回の体験をやってよかったな、と運営メンバー一同もホッと一息。
おそらく、中学2年生にとっては負荷の大きなカリキュラムとプレゼンテーマだったと思いますが、その困難も楽しみながら乗り越えていく14歳の中学生の強さを垣間見ました。
中学2年生だからまだ難しい。そう決めつけることは、みんなの可能性を狭めると痛感した瞬間でした。
そして、5人からの2日間の感想はとても嬉しいフィードバック!
「PRがこんなに身近で楽しいものだと知って、PRが好きになりました」
「PRの伝える仕事が社会にとってどれだけ大切なものなのかがよく分かった」
「グループワークが好きじゃなかったけど、5人で力を合わせて取り組んだ2日間はとても楽しかった」
■最先端教育 × PRの答え
2日間を通して、最先端教育を通して行う「インプット」と、それを伝えるPRの「アウトプット」が融合することで、将来的に世の中にムーブメントをつくる可能性を見ることができました。
そう考えると、より多くの人々がPRに触れる機会、学ぶ機会を提供することも、PRコミュニケーションを生業とするわたしたちの使命かもしれません。
それは学生のみなさんだけではなく、大人にも同様。今を生きる多くの人に「PR」の価値を伝えていくこと。それはわたしたちに与えられた大きな宿題のように思います。
2日間の職業体験を通して、5人の中学生が何か1つでも学びを持って帰ってくれていれば嬉しいと思うとともに、わたしたちが学んだものは大きかったと感じています。真剣に取り組んでくれた5人に心から感謝します。
“スキがいちばんのPR ”
この言葉を胸に、世界にムーブメントをおこす5人の姿が、今から楽しみです🥚