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PR業界歴20年の部長が語る、サニーサイドアップで“この先のキャリア”が描けた理由【前編】

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宮崎新之(SUNNY DAYS オフィシャルライター)

今年4月、サニーサイドアップグループは過去最多となる32名の新卒入社メンバーを迎えました。そんなフレッシュなメンバーたちのOJTを担うのは、キャリア採用で入社した多様なバックグラウンドを持つメンバーであることも少なくありません。

さまざまな商品・サービスのPR・コミュニケーションを手がけるサニーサイドアップでは、イベント会社や広告代理店のほか、印刷業界、テレビ業界など、多種多様な領域の経験者が集まり、各々の経験をPR・コミュニケーションに活かしながら日々活躍しています。

中でも注目したいのは、同じPR業界でキャリアを積んできたメンバーたち。サニーサイドアップを“次のステージ”として選んだその背景には、どんな想いがあったのでしょうか?

今回は、他のPR会社からサニーサイドアップへと転職し、現在は部長として活躍するメンバーにインタビュー。同業界出身だからこそ分かるサニーサイドアップの魅力や、PRという仕事にかける想いを前編・後編の二部構成でお届けします。

多くの人に伝えるPRの力に興味「社会課題の発信と解決に、PRの考え方が必要だと思ったんです」

幼少期は、わりと“そつなくこなすタイプ”の子どもだったと思います。出身は、北海道の自然豊かな田舎町。冬にはスキーウェアで登校し、放課後は玉ねぎ畑にダイブしたり、雪遊びをしたり、四季の移ろいとともに過ごしていました。自然に囲まれて育ったからか、小学生の頃から地球の環境問題への関心が強く、テスト用紙の裏面に載っていた地球環境に関するコラムなどを熱心に読んでいたのを覚えています。

パブリックリレーションズ事業本部/4局/2部 部長 杉本 有紀(すぎもと ゆき) キャリア採用で入社して9年目。休日はスパークリングワインを楽しみながら、ゆったりとした時間を過ごすのが好き。物事にとらわれない自由な視点は、北海道の大自然で培われたのかもしれません。

高校生になって進路を考えるなかで、「国連職員になりたい」という思いから、首都圏にある大学の国際関係学部へ進学しました。ところが入学後まもなく、「国連職員は狭き門かもしれない」と初めての挫折。

大学卒業後はアメリカに渡り、現地のNPOで1年間インターンとして活動。

帰国後は、NPOで働く夢を叶えるためにもまずは社会人経験を積もうと考え、国際会議や展示会などを手がけるイベント会社に第二新卒として入社しました。配属先は国際分野ではなかったものの、企業イベントの制作に携わる日々が始まりました。

PRに興味を持ったきっかけは、当時の同僚がPR会社に転職したことです。そのときまでは“PR会社”という存在を深く認識していなかったのですが、イベント制作の経験を重ねるなかで、集客や情報発信の裏側にはマーケティングやPRの仕掛けがあることに気付き、「PRって面白そう」と感じるようになりました。

子どもの頃から心にあった「社会課題の解決」というテーマ。その実現に向けた発信手段として、PRの力は大きな可能性を持っているのではないかーーそう確信したことが、今のキャリアにつながっています。

PR会社に転職し企画力の必要性を実感「とにかくたくさんの人に会って話すことが一番」

PR会社に転職後、まずは前職の経験を活かしてイベント部門への配属となり、そこからPR部門へと異動。現在に繋がるキャリアを積み始めました。

当時はまだ今ほどWebメディアが多くはなく、テレビ・新聞・雑誌が主なアプローチ媒体でした。メディア各社に足を運んでリレーションを構築し、担当案件を取り上げていただいたり、業界ならではの裏話を聞けたりと、まさにイメージしていた「PRの仕事」に触れる毎日は刺激にあふれていました。

経験を積むうちに、クライアントへ自ら企画提案する機会も増加。提案が採用され、カタチになっていく過程に深いやりがいを感じていきました。当時のクライアントは、いずれも知名度・シェアともにトップクラスの大手企業。既に認知されているブランドに対して、さらにファンを増やし、話題づくりのための仕掛けが求められる環境でした。そこで問われるのが“企画力”。イベントやコラボレーション施策を通じて、いかに新しい視点や体験を届けられるか。入社から10年を経て、最後の数年間はその“企画力”の強化に本気で向き合う日々でした。

そのなかで気づいたのは、「よい企画は、人との出会いから生まれる」ということ。本を読むことも大切にしながら、社内外を問わずたくさんの人に会いに行くことを意識していました。ネットワーキングイベントへの参加をはじめ、できることは片っ端から挑戦して、その先で出会った人たちと会話する。それがわたしにとっての一番の方法だったと感じています。

面接で印象が一変「同じ仕事をするなら、たのしい会社のほうがいい!」

前職で勤続10年という一つの区切りを迎えたときに、ふと考えました。「このまま今の職場でもう1年働いたとして、来年の自分はどれだけ成長しているんだろう?」

思い浮かんだ未来像に大きな変化や挑戦が描けなかったことで、新たなステージに踏み出すべきではないかと感じ、転職活動を開始。

そんなときに、エージェントから紹介されたのがサニーサイドアップでした。

前職と同規模のPR会社という認識でしたが、当時の自分にとってのサニーサイドアップは「確か、中田英寿さんが所属している会社?」という曖昧なイメージ。アスリートマネジメントをメインに手がけている会社だと思っていました。正直なところ、「またPR業界か…ステップアップになるだろうか」と迷いもありました。

しかし、採用面接を受けその印象が一変します。役員2名との面接は本当に面白く、終始フラットな雰囲気。1時間ほどの短い時間でしたが、「この会社、なんだか楽しそうだな」と感じたのをよく覚えています。同じ仕事をするなら、楽しい会社のほうがいい。そう思っていたわたしにとって、「たのしいさわぎをおこしたい」というスローガンと、それを体現する空気感が合っていると直感的に感じました。

PRという仕事は、情報管理の厳しさや突発的なクライシスと常に隣り合わせであることもあり、真面目さが求められる場面も多い世界です。その点、サニーサイドアップは“真面目さ”と“楽しさ”のメリハリがしっかりある印象でした。プロのPRパーソンとしてクライアントに真面目に向き合う一方、社内の雰囲気は明るく、自然体。服装もスーツの人は少数派で、カジュアルでフランクな人が多く、業界の中でも少しユニークな存在かもしれません。大自然でのびのびと育ったわたしにとって、そんな自由なカルチャーが心地良いのだと思います。

サニーサイドアップでの仕事を通して広がる、“人としての幅”

サニーサイドアップに転職してまず感じたのは、同じPR業界であっても、組織の仕組みや働き方が異なるということ。その分、慣れるまでは少し時間がかかりましたが、多くの気づきと学びがありました。

例えば前職では、1人がクライアント対応からメディアプロモートまでを一手に担うことが多い環境でした。一方、サニーサイドアップでは1つのプロジェクトに複数のメンバーが関わり、それぞれの専門性を活かしてチームで取り組むスタイル。プロジェクト単位で見ると、クライアント対応を主とする部署と、メディア対応を主とする部署が明確に分かれている代わりに、それぞれのメンバーが複数のプロジェクトを担当しています。

その結果、社内の打ち合わせの機会も自然と増え、社内コミュニケーションが活発になるんですね。担当プロジェクトが増える分、業務の幅も広がり、自分が担える領域が確実に広がっていると実感しています。

部署を横断したプロジェクトも多く、さまざまなメンバーと関わることで自分にはなかった発想や情報を得たりするきっかけにもなる。単純に知り合いが増えることも楽しいですし、「人としても幅が広がった」と感じています。

また、サニーサイドアップではPR・コミュニケーション以外の領域にも積極的に挑戦している会社です。

あるとき、クライアントから「新店舗のデザインもサニーサイドアップにお願いできないか」というご相談をいただいたことがありました。通常のPR業務の範囲外かと思いきや、上長が即座に「〇〇さんが内装デザインの経験があるから、そのプロジェクトに入ってもらおう!」と判断。結果として、当社で店舗デザインにも携わることになりました。クライアントに信頼をいただいているからこそのご相談を「無理」と決めつけず、「まずはやってみよう」と柔軟に答える姿勢は、まさにサニーサイドアップらしさ。組織としての挑戦心と柔軟性が根付いていると感じます。

つい先日、数多くのブランド開発・広告制作を手がけてきた北川廣一氏がシニア・ストラテジック・アドバイザーに就任するなど、サニーサイドアップは今もなお、新たな挑戦を続けている会社です。

そんな会社だからこそ、メンバー1人ひとりにも自然と挑戦の機会が生まれます。わたし自身も入社してから9年目となりますが、かつてわたしが転職を考えるきっかけとなった“停滞感”を感じることがありません。むしろ毎年、「この1年でこんなこともできるようになった」と自分の成長を感じながら、スピード感のある日々を送っています。前職で培ったイベント制作やPRの経験が、今のサニーサイドアップでしっかり活きている実感があるのも嬉しいです。


幼年期から関心と向上心の赴くままに前進し続け、サニーサイドアップと出会った杉本。

後編では、そんな彼女がサニーサイドアップのPRパーソンとして・そして部長として、PRや働く環境・部下のマネジメントに対して抱く想いが語られます。

次回もあわせてぜひお楽しみください!

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宮崎新之(SUNNY DAYS オフィシャルライター)

香川県出身。チケット情報のフリーペーパー、都市情報誌の編集を経て、2010年にフリーランスに。演劇、映画などのエンタメ系インタビューを中心に、近年は農家から医師、経営者などいろいろな人から"お話を聞いて読み物にする"インタビューライターとして活動中。

※所属は執筆時と異なる場合があります

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