企画から販売まで、サニーサイドアップのもう一つの顔“ものづくり”部署「大変だけど、嬉しいことはその倍くらい」
サニーサイドアップは、PR会社としてヒト・モノ・コトなど、いろいろなことを世の中に向けてアピールするために、広報のお手伝いやコンサルティングなどを行っています。
そんなサニーサイドアップに、“ものづくり”をしている部署があるのはご存じでしたか?「Happyくじ」を筆頭に、コンビニエンスストアや量販店で販売されるような商品を手がけており、みなさんの中には「買ったことある!」という方もきっといらっしゃるはず。
今回はそんなサニーサイドアップの知られざるものづくりの部署をご紹介!当社のものづくり部署の一つである6局の所属メンバーに、仕事のやりがいや失敗談、どんな人が働いているのかなど、いろいろと語ってもらいました!
わたしがサニーと出会うまで「テレビやエンタメが大好きな子どもでした」
わたしは元々、テレビやエンタメが大好きな子どもだったんです。流行とか目についたものにはすぐに飛びつくような、好奇心旺盛なところは昔から。特にテレビが好きだったので、番組を作る側になりたいと思い、ADとしてテレビの制作会社に新卒入社しました。
期待を胸に入社したものの、テレビ制作の人たちはひらめきのある、天才肌の人ばかり。当時の自分は、企画力の無さを痛感しました。
そこでわたしは、自分に合ったエンタメとの関わり方が、テレビ業界とは別にあるのではないかと思い、ウェブメディアの会社に転職しました。その会社が行っているのは自社メディアで、企画もイチから作れるというところでした。
前職では力及ばずだった発想力も、ここで培われたと思います。企画も取材もライティングもPRも、幅広い現場の仕事をたくさん経験しました。分業だったADとは異なり、すべてをひとりで担当するのは大変でしたが良い成長の機会でした。仕事のスピード感が上がって無茶振りにも強くなりました(笑)。
そんなときにコロナ禍になって…。PR系の仕事が軒並み見送りになってしまい、ステイホームも始まって、1人の時間というか…自分の今後について考える時間がパッと生まれたんです。元々好奇心旺盛なのも相まって、もっと違う業種にも挑戦してみたいな、という気持ちが膨らんで自分のキャリアを見直そうと思いました。そんなとき、サニーサイドアップに転職していたAD時代の先輩に誘われたのが、この会社を意識したきっかけです。
退職後もその先輩とは何度も飲みに行っていて、サニーサイドアップがどんな様子かは聞いていたので、以前から仕事内容や会社の雰囲気も含めてすごく楽しそうだと思っていました。ちなみに、その先輩が現在の上司の近藤です。
同じサニーサイドアップでも6局の仕事はこんなに違う?「企画からものづくり、販売までイチからすべてやります」
わたしの所属している6局では、主に「ものづくり」をしています。イチから企画し、製造・販売するところまで、すべてワンストップで行っています。
具体的には、「Happyくじ」をはじめとする、コンビニエンスストアや量販店などで展開しているくじ商品や、イベントで販売されるアーティストとのコラボアイテムなどです。
販売までの流れとしては、あるキャラクターのアニバーサリーイヤーに合わせてコラボ商品を企画し、IP(知的財産)の権利元に許諾を得てからアーティストの方にお声掛けし、お作りいただいたアートワークを商品にして販売する、といったかたちです。また、他にもOEM商品(他社ブランドの製品の製造)もあります。
企画によって異なりますが、概ね企画から販売までは6ヶ月前後。早いものでは2ヶ月くらいで進めることもあります。商品がある分原価も大きくかかりますし、販売するという部分でもコストの考え方は他の部署と大きく異なるかもしれませんね。
商品は国内生産だけでなく中国など海外工場での生産の場合もあり、その際には基本的に翻訳アプリを駆使してコミュニケーションを取っています。これまで先輩方が築いてきた関係性があるからこそ、このようなコミュニケーションが成立しているのだと思います。
現在は社内に中国出身者など語学に長けたメンバーもいるので、語学はできるに越したことはありませんが、できなくても業務に支障はありません。
語学力よりも、着実に納品まで仕事を推進する力の方が重要だと思います。製造から納品までのスケジュールに関しては、どうしても短縮できない部分が多く、シビアに日程管理をしながら推進していくしかありません。製造に何日、輸送に何日…と、人がどれだけ急いだところで確実にかかる時間がありますから。
ものづくりの仕事は「主体性と責任感が必要」
わたしが携わっているMD(マーチャンダイジング)は一般的なPRの仕事とは大きく異なります。
ものをつくる上で確実に生じるいくつかの工程を予定通りに進めていくには、主体性と責任感が不可欠です。スケジュールが間に合わなければ事故になるし、不備があってももちろん事故になる。常に事故と隣り合わせなんです。
だからこそ、綿密に手順を組み、責任感をもって進められることが大事。それでもぶち当たる壁に挫けてしまわずに、立ち向かえるような人がこの仕事には向いていますね。壁を壊すために、自分から主体的に動けることが重要です。
わたしの場合は、AD時代に培った根性と責任感が大いに役立っています。
テレビ業界は、制作チームのトップから末端のスタッフまで、「放送事故だけは起こさない」というのが共通認識。間に合わなくても大丈夫などとは誰ひとり思っていません。その共通認識としての責任感は、今も残っています。
それ以外は、これさえできればいいということは無いですね。何か特別なスキルがあれば頼まれる仕事は増えるかもしれませんが、それだけで必ず活躍できるとは限りません。それに、できないことがあったとしても学んでできるようになればいいだけですから、どんどんメンバーやクライアントとコミュニケーションを取って、前向きに成長していこうとする気概の方が必要だと思います。
わたし自身は、何でも気になったらすぐ調べるし見に行くし、情報に対してフットワークが軽い方です。そこはプライベートでも仕事でも共通していますね。いろんなことに広く興味を持つところが、仕事にも活かされていると思います。
サニーサイドアップだからこそできること「挑戦していいよ、と言ってくれる人がいる」
個人的な話になりますが、新しいことに挑戦していいよ、と言ってくれる人たちがわたしの周りには大勢いるんですよ。その空気感は、これまでたくさんの人が新しいことに挑戦してきた、その積み重ねがあるからこそ。
挑戦したいと思っていても、「本当に上手くいくの?」「稟議を通せる?」「もうちょっと調べて」と考えているうちに立ち行かなくなる経験が過去には何度もありました。
でもサニーサイドアップでは、「こうすればうまくいんじゃない?」と前向きに捉えてアドバイスしてくれる人も、「こんな予算関係なら挑戦できるよ」と考えてくれる上役もいる。それで、「じゃあ話をしに行こう」「アポを取ろう」と実際に企画として動き出せることは、結構すごいことだと感じています。
苦労の先にあるやりがい「喜んでいる姿は、デトックスになる」
ある企画で、商品とは別に、企画のアンバサダーを務めていたタレントの方へ記念アイテムを作ることになりました。
スケジュールが非常にタイトで、記念イベントの前々日にやっと完成するものだったのですが、完成品を見てみると、当初の仕様書とは違ったものになっていて。一見するとわからないくらいの違いだったものの、正直もう終わった、と思いました。
クライアントに事情を説明してご納得いただくか、工場に作り直してもらうか…。
時間もないし、クライアントに事情を説明しよう、そう思いながら上司に相談をしました。
「絶対に工場と交渉して作り直して」。それが上司の答えでした。発注内容は間違っていなかったし、クライアントが間違ったもので納得しなきゃいけない理由がない、と。この上司の言葉で、わたしが背負うべき責任と取るべき行動が何なのかを再考し、大きな学びを得ました。
泣きそうになりながら工場の方に相談し、工法を変えて何とか進めていただきましたが、出来上がるのは前日の夜。大雨の中、出来上がったものを急いでクライアントの会社まで持って行きました。納品したとき、手が震えていたのを覚えています。
そのイベントは配信もされて、何とか間に合った記念アイテムが、アンバサダーの方にすごく喜ばれたんです。それを見たファンの方々から、「すごいカワイイ」「真似したい」とたくさんの反響があって、実際に自作される方もいたりして…。それを目の当たりにしたとき、それまでの苦労が泡のように消えていきました。もう、デトックスです(笑)。
企画して商品になったものがみなさんの手に届いて、店頭やSNS、いろんなメディアで反応を見られた瞬間は、何度経験してもやりがいを感じます。受け取り手が見えているということも、仕事への活力になりますね。
わたし自身好きなアイドルがいて、実は推しアイドルの商品を作ったこともあるんですよ。アイドルが人のために頑張る姿は、ファンの励みになる。それを知っているから、大好きな推しのグッズを手にしたときの喜びには、いつも共感しています。
今後挑戦したいこと「ものづくりの魅力を後輩に伝えられるように」
今のわたしの仕事はいろいろな人の協力があって成り立っているので、人に頼りきりの部分を段々と減らして、独力でやっていけるようになりたいと思っています。
自分自身のスキルアップもしていきたいですが、今後後輩ができたとき、その後輩に少しでも多くものづくりの魅力を伝えられるよう頑張りたい。
そして社外のクライアントに限らず社内メンバーからも、例えば「イベントの実施にあたってこんなものがあれば…」など、ものづくりが必要になったときはどんどんご相談いただきたいです。「Happyくじ」のオンライン販売ページもできたので、作った商品の販路についても一緒に考えられると思います。
ものづくりの仕事は、大変なことも多いけれど、嬉しいこともその倍ぐらい、ものすごくたくさん起こる仕事。
逆境を乗り越えて大きなことを成し遂げたい人は、ぜひ一緒に働きましょう。ご応募をお待ちしています!