中国からのインターン生・陳さんの“たのしいさわぎ”奮闘記!
(本ブログは、中国出身のインターン生・陳さん自身が日本語で執筆しました。陳さんの心のこもった文章をぜひ最後までお読みください)
皆さんお久しぶりです!!インターン生の陳です。中国からサニーサイドアップに来てからあっという間に3カ月が経ちました。最終日になるとやっぱり寂しいですね~。
この業界も仕事も初めてなので、最初はワクワクしていましたが、不安もいっぱい。ですが、日本のメディアはどのような存在かを知りたかったですし、日本のPR会社はどのような仕事をしているのかを実際に体験してみたいという思いを抱いて、勇気を出してサニーサイドアップに来ました。(密着レポートブログはこちらから)
会社に入ってからまず触れるのは、日本の様々なメディアです。メディアを知らないと、PRの仕事も始まりません。「日本のメディアは独特」とよく耳にしますが、実際はどのようなものなのでしょうか。そんな疑問を抱えて、私のサニーサイドアップでの日々が始まりました。テレビ、新聞、雑誌、WEB、ラジオ…日本のマスコミは多種多様で、それぞれが特徴を持っています。日本でメディアの勉強をすることを通じて、日本の社会やメディア文化への理解を深め、さらに違う視点から自国のメディア事情を見つめ直すチャンスでもあると私は考えています。それこそが自分の経験値になるし、面白い発見もいっぱいできるでしょう。
朝会社に着いたら、まず新聞を手に取り読むことから一日の仕事を始めます。
つまらなさそうに聞こえますが、実は興味深いです。特に私のような外国人にとって、日本で生活している限り、情報の収集は欠かせないことです。新聞を読むことで、日本の社会で何が起きているのか、世界中でどんな事件が発生したかといった情報を手に入れることができます。また、自国のニュースがどのように報道されているのかにも気になります。そして何より、メディアに関わる仕事に携わっている人々にとっては、新聞を通じて世の中のトレンドを知ることが何よりも大事です。
インターン生としてサニーサイドアップにいる間、一番楽しかったことは、様々なイベント現場に行かせてもらったことです。最初は先輩が担当している案件で、テレビ取材の現場に連れて行ってもらいました。私はバラエティー番組が大好きで、普段もよく観ていますが、こんな至近距離での体験は初めてです。テレビで流れた内容はこんなふうに撮られたのか、編集前後のビデオはこんなに違って見えるのか、などなど、後でオンエアをチェックしながら新しい発見がいっぱいできました。
その他、渋谷の新しいランドマークがオープンする前に、メディア向けの内覧会が開かれました。私はその手伝いに行きました。数多くのメディア関係者が来場する中、現場の雰囲気は盛り上がっていました。
「たのしいさわぎ」というものを、その時こそ実感しました。人々を集め、楽しくさせるのは、メディアの魅力であり、PRという仕事の楽しさでもあるでしょう。
実際にPRの仕事を体験してみて感じたことは(皆さんの隣で見習っている場合が多かったですが)、いろいろ大変なところもありますが、常に新しいタイプのイベントを仕掛けたり、自分の手で新しいものを作り出したりするクリエイティブなところは、この業界の魅力とも言えるでしょう。また、メディア関連の仕事をしている人々は、常に世の中の動きを知り、トレンドを把握しなければいけないので、時代に遅れることはないでしょう。
私が見たのはPR業界のほんの一部ではありますが、この業界にはきっと、私が知らない面白さと辛さがもっとたくさんあると信じています。
そして、このインターンの最後の締めとして、私はある課題に取り組みました。
「中国の“あるもの”を日本に持ってきて、それを流行らせる方法は何でしょう」。
一見簡単なテーマですが、じっくり考えると、同じアジアに位置する日本と中国は、近年のトレンドはとても似ています。TikTokやタピオカのトレンドは昨今、中国から日本に流れてきて、日本中でブームを起こしています。日本のファッションもアニメも、ずっと前から中国人の生活に入ってきています。中国で流行っていて、日本にまだないものは何でしょう。私はしばらく悩んでいました。
最後はようやく、テーマを選定しました。
それは、「花茶」です!
自分の大好物だからというわけではなく、すでに中国人の日常生活に浸み込んでいますが、日本での認知度が高くないという角度から発想しました。お花の可愛さもちょうど、昨今日本中で流行っているインスタ映えにピッタリです。
テーマを決めた後、次はどのように進めたらいいか方向性が見つからず、試行錯誤を繰り返す日々がしばらく続いていました。その時、先輩から、「過去の案件の企画書を参考として見てみたらどうですか」というアドバイスを頂きました。さらに、発表に向けて、発表日まで週ごとに進捗確認のスケジュールも作って頂きました。一つのプロモーションプランを作り出すには、どのような要素が必要なのかといった詳しいことまで教えてくれました。このように、私は過去の企画書を見習いながら、先輩に教えて頂いたことを心掛けて、少しずつ課題を進めてきました。
本番まで、何度も先輩からアドバイスを頂いて、修正を繰り返していました。発表日の前日に、不安ながらにリハーサルもしました。
「もうここまで来たので、悔いの残らないように頑張るしかないぞ!」と、自分を励ます独り言。
そして、いよいよ本番です!
思った以上の大人数で、びくびくしながら、パワーポイント資料に合わせて、花茶の紹介から、中国と日本が花茶に対して持っているイメージ、日本の中国茶マーケットなどの課題背景を説明し、花茶を日本マーケットで流行らせるプロモーションプランを提案してみました。
発表が終了後、部長から「全部出し切れました?」との優しい一言。
「はい」と答えた自分も、なんとなくほっとしました。
そして、先輩たちからフィードバックをして頂いて、「こうしたほうがいいかもしれませんよ」など貴重なご意見もたくさん頂きました。まだまだ未熟者ですが、こんなに多くの方にご指導いただいき、なかなかのチャンスと思いますし、本当に恐悦至極の思いです。
サニーサイドアップの魅力は、PR業界としての魅力のほか、もう一つ重要なポイントは、会社の環境と雰囲気です。優しくて明るい社長は、勤労感謝の日にメンバーの皆さんにサニーサイドアップの象徴的な目玉焼きパンを配ります(チーズと玉子とベーコンのバランスよくてすごく美味しかったです!)。
ちょっと離れた席から部を守ってくれている部長と、お姉ちゃんのように心遣いしてくれる部内のメンバーの皆さん(男性のメンバーももちろんいます!)。落ち込んでいる私を励ましてくれたり、悩んでいる私の相談に乗ってくれたり、些細なことでも褒めてくれたりした優しい先輩たちがいます。私もきっと、皆さんがずっとそばにいてくれたから、恥ずかしがり屋でありながら、恥をかくことを恐れずにどんどんチャレンジすることが出来たのだと思えました。
私が所属しているのはグローバルコミュニケーション部という部署で、メンバー全員が外国語に堪能な方で、日本語と外国語を用いて日々の業務を行っています。私は日々皆さんの背中を見ながら学んでいますが、一日でも早く仕事のできる社会人になりたいという思いが募る一方です。
今はようやく自分に向かって、「勇気を出してこのインターンシップに来てよかった」と言えるようになったのです。
さようならの言葉を言うのはとてもつらいのですが、きっといつか、どこかで再会することができると私は信じております。
その日が来る前に、このインターンシップで培った経験を活かして、自分にしかできないことを探していきます。
じゃ、またね!