五感に響く、一期一会の共鳴。オーディオテクニカの哲学 「analog ~ naturally」の世界観を大平修蔵さんとともに体験してきました。

こんにちは!パブリックリレーションズ事業本部 8局の金井です。今回はサニーサイドアップのSNS マーケティングプロデューサーの大平修蔵さんとともに参加したミラノデザインウィーク2025の様子をレポートします!
モデル・DJ・アーティストとして活躍する修蔵さんは、オーディオテクニカの「analog ~ naturally」のプログラムパートナーに就任。同社のインスタレーション「repeat the unrepeatable」がミラノデザインウィーク2025に出展されることを受け、現地に足を運びました。
オーディオテクニカの世界に向けた発信と、修蔵さんとの取り組みについてさっそくご紹介します。
ミラノデザインウィーク2025
2025年4月7日から13日にかけて開催されたミラノデザインウィーク2025は、世界最大級のデザインイベントとして、展覧会・製品発表・オープンショールーム・講演会・ツアー・ワークショップ・パーティーなど、多岐にわたるイベントが繰り広げられました。
本イベントは、業界関係者だけでなく、一般のデザイン愛好家にとっても魅力的な、都市全体を巻き込むデザイン体験を提供しています。各企業・ブランドにとっては、業界の専門家はもちろん、デザインに関心のある人々との交流を深め、世界的な注目を集める絶好の機会となります。
オーディオテクニカの「analog ~ naturally」
オーディオテクニカが今回の展示および本プログラムを通して発信し続けている「analog ~ naturally」とは一体どのようなものなのでしょうか。
近年、世界中でアナログレコードの売上が伸び続けています。
レコードを聴くという行為は、盤に触れ、針を落とし、ターンテーブルの上で回転させるという一連の手間を伴うアナログならではの音楽体験です。一見「便利」とは異なるこのプロセスは、音楽にじっくりと向き合う時間を生み出します。
誰もがいつでもどこでも自由に音楽を楽しめるデジタル全盛の時代において、その瞬間にしか味わえないアナログ体験の価値は、いま世界中で再評価されています。
アナログ体験の価値が高まる今、オーディオテクニカが提案する「analog ~ naturally」は、これまでオーディオテクニカが培ってきた技術と知見を活用し、聴覚だけにとどまらず、身体や空間全体で音楽を感じる体験の可能性を追求する哲学と言えるでしょう。※2
analog ~ naturallyを誰もが体験できるインスタレーション
「repeat the unrepeatable」
オーディオテクニカの「analog ~ naturally」を五感で体験できるインスタレーション「repeat the unrepeatable」は、ミラノのコッソ・ガリバルディ71番地にある老舗自転車屋「ROSSIGNOLI」で開催されました。本インスタレーションは、アナログオーディオ製品がもたらす「再現性の中の一回性」というコンセプトをもとに構成されています。
会場には4台のターンテーブルが四隅に設置され、それぞれにメロディー・リズム・環境音など、ユニークなオーディオソースを含む異なるレコードが用意され、来場者はそれらを自由に再生することができました。
各レコードは「再現性」のある音楽を奏でますが、来場者がそれぞれ異なるタイミングで針を落とすことで、それらの音が重なり合い、調和し、その瞬間限りの「一回性」の共鳴が生まれます。
また、音楽に反応してダイナミックに変化する照明により、空間全体にも「再現性の中の一回性」が表現されていました。音と光が相互に作用し合うことで、唯一無二の体験が生まれる空間が創り出されたのです。
アナログ特有の具体的で触覚的な体験は、訪れた人々の感情を揺さぶり、それぞれの再生における人間の意図や行動のわずかな違いが強く印象づけられました。「analog ~ naturally」というオーディオテクニカ独自の哲学を、五感で体験できるインスタレーションとなっていました。
全世界に初公開された革新的なターンテーブル「Hotaru」
ミラノデザインウィーク2025で世界に初公開されたターンテーブル「Hotaru」。
世界1,000台限定で発売される「Hotaru」の最大の特長は、浮遊するターンテーブルです。振動の影響を受けやすいターンテーブル部分を磁力によって宙に浮かせることで、外部からの影響による音のブレをなくし、より良質な音楽体験を提供します。さらに、「Hotaru」には20色の色調と3つのモードを備えた照明システムも搭載されており、音楽に反応して光が変化。視覚と聴覚が交わる、多感覚的な体験を生み出します。
「Hotaru」という名前は、音とともに光り輝き、その一瞬一瞬にしか得られない、音楽のアナログ体験を提供する姿を、日本の芸術や文化に大きな影響を与えてきた蛍の魅力になぞらえて名付けられました。
近年、ターンテーブルをインテリアとして楽しむニーズも生まれており、視覚的に楽しむ方も増えています。「Hotaru」は、視覚的な楽しみをターンテーブルだけでなく、レコードに収録された音楽にまで拡張し、音楽とインテリアが融合した空間を生み出します。これにより、音楽を聴く瞬間をより深く、空間全体で体感し、記憶に残る体験へと昇華させることができます。
「プログラムパートナー」大平修蔵さんとの取り組み

©スターレイプロダクション
SNS総フォロワー約1,000万人を誇るトップインフルエンサーであり、当社のSNSマーケティングプロデューサーでもある修蔵さんは、2025年3月、オーディオテクニカの「analog ~ naturally」を世界に発信する「プログラムパートナー」に就任しました。
ミラノデザインウィーク2025では現地を訪れ、「repeat the unrepeatable」を一足先に体験。普段はレコードで音楽を聴く習慣がないという修蔵さんでしたが、この現地での“一度きり”の体験を通して感じた「アナログ体験の価値と感性」をSNSを通じて率直に発信していただきました。
ミラノデザインウィーク2025は幕を閉じましたが、「analog ~ naturally」プログラムのアナログの価値を探求する対談動画シリーズ「The Stories analog ~ naturally」を5月29日(木)より公開しております。
https://www.audio-technica.co.jp/analog-naturally/stories/
初回は音楽家の大沢伸一さんをゲストに迎え、アナログは人間に何をもたらせるのか、音楽は世界に何ができるのかを掘り下げています。また、今後のゲストには『ALWAYS 三丁目の夕日』や『ゴジラ-1.0』などで知られる映画監督の山崎貴さんなども予定しております。
今後もオーディオテクニカ×大平修蔵の取り組みにぜひご期待ください。
analog ~ naturally Hotaru |
エピローグ
ここまでは「お仕事編」としてお届けしましたが、ここからは今回のミラノ渡航を通して感じたことを、少しばかり書き残してみたいと思います。
トランジットを含めておよそ17時間ほどのフライトを経てミラノに到着し、まず感じたのは、街全体に漂う“デザイン”に対する意識の高さ。街の景観、カフェのインテリア、そして行き交う人々のおしゃれな装いまで、あらゆるものが洗練されていました。
ミラノデザインウィーク2025の会期中、街は連日多くの人で賑わっていました。ファッション関連の仕事で何度もミラノに訪れている修蔵さんも「デザインウィークの期間中の方が、街全体がより活気に溢れているように感じる」と語るほど。街のいたる所に魅力的なインスタレーションが展開され、世界中が注目する祭典の熱気を肌で感じることができました。
また、世界屈指のインフルエンサーである修蔵さんのセルフブランディングや情報発信におけるこだわりなどを間近で拝見し、そのプロフェッショナリズムに深く感銘を受けました。修蔵さんのSNS投稿を見た現地の方が街で声をかけてきたり、実際に修蔵さんと一緒に会場に足を運び体験したりする様子を目の当たりにし、世界に向けて発信する上で、SNSを効果的に活用したマーケティングの重要性を改めて実感しました。
ミラノデザインウィーク2025を通して強く感じたのは、「デザインは常に進化し続けている」ということです。サステナビリティへの意識の高まりやテクノロジーの進化など、さまざまな要素がデザインに影響を与え、新たな潮流を生み出しています。今回の渡航を通して得た知見や刺激を、今後のサニーサイドアップでの活動にしっかりと活かしていきたいと思います。
最後に…やはり日本食は世界一だと改めて感じました(笑)