いいちこの「これまで」と「これから」。大分発・本格麦焼酎の軌跡と未来を知る「iichiko Design Week 2024」|行ってきました
幼い日の記憶、ありますか。
例えば帰り道の夕焼け、夏の海。
大人になるにつれ記憶は薄れていきますが、それでも色褪せない光景は、誰しも一つや二つ、あるものです。
そんな郷愁に満ちた風景の代名詞といえるのが、こちらのポスター。
大分県に本社を置く三和酒類株式会社(以下、三和酒類)が手がける麦焼酎「いいちこ」の、駅貼りポスターです。その名の通り、このポスターは日本全国の駅に貼られています。みなさんも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
閉塞感が漂う駅構内に、奥行きのある風景。初めて見たはずなのに、どこか既視感がある。そして、よく見るとぽつんと置かれた「いいちこ」のボトル。
叙情的なコピーも相まって、窓越しに“あの日”の情景を覗き込んでいるような、懐かしい気持ちになります。
そんな「いいちこ」のポスター、今年で40周年を迎えたんです。
はじめまして。大分県出身のSUNNY DAYS編集部 古本(コモト)です。
今回ご紹介するのは、ノスタルジックな広告でお馴染みの本格麦焼酎「いいちこ」。
駅貼りポスターやボトルデザイン、広告デザイン等、通称「iichiko design」の40周年を記念して、『iichiko Design Week 2024』が10月7日より1週間、渋谷ストリームホールにて開催されました。
その前日に、メディアや関係者を対象としたレセプションパーティーを実施。サニーサイドアップは、リリース配信、メディア誘致等でイベントを支えました。
ということで、わたしもイベントに潜入。同郷の身として、個人的にも思い入れのある「いいちこ」の、軌跡と未来をレポートします。
レセプションパーティー
“世界の焼酎”へ
18:00ごろに渋谷ストリームホールに着くと、会場は満員御礼。入り口で配られる「いいちこ」を緑茶で割った緑茶ハイ、通称「いい茶こ」を片手に、それぞれ式のスタートを待っています。
定刻になり、MCであるフリーアナウンサー 小笠原舞子さんのご発声のもと、レセプションパーティがスタート。開会に際した動画が流れたあと、三和酒類の西和紀社長がご登壇されました。麦焼酎が伝統的な麹文化に紐づくお酒であることになぞらえて、羽織袴の装いです。
ご挨拶では、これまでのご愛顧に対する感謝と、これからにかける想いについてお話しいただきました。
「いいちこ」を、ウイスキーやブランデー、ラム、ウォッカ、ジン、テキーラと並ぶ、“世界標準の蒸留酒(スピリッツ)”にしたい。ご発言の端々に、強い信念が感じられるスピーチでした。
では、世界における「いいちこの価値」とは何なのか。西社長に代わり、グローバルマーケティング室 室長の宮﨑哲郎さんがご登壇。来年2025年春より国内販売を開始する「iichiko彩天」をご紹介いただきました。
世界に通用する焼酎として2年の歳月をかけて造られたこのお酒は、アメリカのトップバーテンダーと共同開発された、プロユースの高度数スピリッツ。2019年よりアメリカで先行販売を開始して以降、世界的な酒類コンペティションやニュースなどで高い評価を獲得しているんです。そんな、言わばいいちこの「これから」を担う「iichiko彩天」の、国内販売が待ち遠しく感じる宮﨑さんのスピーチでした。
いいちこに「触れる」・「知る」・「体験する」
充実のレセプションパーティーが終了した後は、「iichiko design」の40年に迫る『iichiko Design Week 2024』の展示を見学します。
テーマは、いいちこの「これまで」と「これから」。「iichikoに触れる」「iichikoを知る」「iichikoを体験する」という3つのエリアから構成された展示は、順に見ることで「いいちこ」の全てが分かる内容になっています。
いいちこに「触れる」
「iichikoに触れる」のコーナーでは、「iichiko design」を代表する駅貼りポスターが展示されています。
このエリアのイメージは、駅のホーム。ポスターが駅に貼られていることに着想を得ています。これまで制作された521枚(2024年9月時点)ものポスターの中から、選りすぐりの40枚がずらりと並んでいます。
それぞれのポスターは、紙質や印刷方法が異なっており、アートディレクターの河北秀也さんのもと、都度最適な方法を選択しているそう。
いいちこを「知る」
続いては、「iichikoを知る」。イラストや豆知識を交えて「いいちこ」を紐解く展示“All About iichiko「いいちこ大全」”や、歴代ボトルのディテールに迫ることができる“iichiko Products「いいちこボトルデザイン」”など、こちらも内容が盛りだくさんです。トピックの合計は、なんと40にも上るそう。
いいちこを「体験する」
最後は、「iichikoを体験する」です。ここでのメインコンテンツは、なんといっても「試飲」。
“iichiko Special Bar「いいちこスペシャルBar」”の名の通り、世界トップレベルのバー(※)からのゲストバーテンダーによる、日替わりの限定カクテルを作っていただけるコーナーは必見です。
潜入した日は、3名のバーテンダーさんが作る、3つのカクテルがありました。わたしは、ニューヨークにあるジャパニーズスタイルカクテルの名門バーAngel’s Shareの、今井恒孝さんが作るカクテルをオーダー。その名も、「サニーサイドレーン」です。
レセプションパーティーで紹介された「iichiko彩天」をベースに作られたこのカクテル。飲んでみると、マテ茶の香ばしさの後を追って、グァバのうまみが舌に広がります。そのうまみを強めつつも、アルコールの清涼感とともに鼻に抜けていく「iichiko彩天」の味わいが印象的なカクテルでした。
本イベントのPR担当 パブリックリレーションズ事業本部 3局 鈴木紫苑(すずきしおん)に、イベントに関する話を聞きました!
今回のイベント開催にあたって、「いいちこ」の駅貼りポスターが素晴らしいことは周知の事実だったため、それ以外の「PRのポイント」は何なのかを考えました。
そこで、お酒好きの方々への展覧会の需要はもちろんですが、「そのほかの方にも、どうしたら世の中にこの展覧会が広まるか」を第一に考えることにしました。
さまざまな方の興味・関心を引くには、やはり偏ったジャンルのメディアだけでなく、幅広いジャンルの媒体に露出することだと思い、アプローチを始めました。
お酒やおでかけに関するメディアはもちろんのこと、経済メディアへも露出することを考え、『「iichiko彩天」についてのマーケティングの話も聞ける』などの情報を持って、積極的にアプローチ。
また、アオイヤマダさんがこの日のために駆けつけパフォーマンスを披露するということで、エンタメ系の媒体にも抜かりなく情報を入れました。さらに、トップバーテンダーの作るカクテルがこの展覧会だけで楽しめることなど、どんな小さな情報でもかき集めました。
たくさんの情報を持つことで、メディアによって話す内容を変えることができ、編集部やライター様の興味・関心を引くことができたと思います。結果、お酒メディア以外でも、TV、経済、宣伝、ライフスタイル、カルチャーなど幅広いジャンルのメディアの方にご来場いただけました。
今回、メディアアプローチ担当であったSR局2部の土居が、たくさんの情報を持ってメディアの方とコミュニケーションをとり、この展覧会のために奮闘してくれました。みなさんに興味を持っていただけたのは、土居の日々の頑張りだと思います。
サニーサイドアップのSR部は、一人ひとりが色々なジャンルの案件を担当しているので、個々の経験値が非常に高く、多角的にアプローチができる人材が多いと思います。
今回の展覧会を通して、いざというときに力を発揮してくれる若手がたくさんいると改めて感じました。
この展覧会をきっかけに、今後もいいちこへ興味を持ってもらい、今まで飲んだことがない方々にも試していただき、最終的には「いいちこマニア」になってもらえると嬉しいです!
生活に寄り添う「いいちこ」
これまでの厚みが詰まった「いいちこ」。そして、これからを担う「iichiko彩天」。
友人と、ご家族と。
もしくは一人でしっぽり。
これから「いいちこ」とともに過ごす記憶も、これまでの“色褪せない光景”にまた一つ、加わることでしょう。
今晩のお供にぜひ、「いいちこ」はいかがでしょうか。
サニーサイドアップでは、酒類をはじめ、さまざまな商品・サービスのPRコミュニケーションを手がけています。コミュニケーションの力で、どんなことが実現可能なのか?そんなご相談からでも大歓迎です。
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