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史上初!『攻殻機動隊』の全アニメシリーズを横断する大規模展「攻殻機動隊展 Ghost and the Shell」をPR担当がレポート!魅力を多角的に広げるメディアアプローチ戦略をご紹介

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鈴木紫苑(サニーサイドアップ)

サニーサイドアップの鈴木です。

今回は、世界的にも高い人気を誇るアニメシリーズ『攻殻機動隊』の大規模展覧会「攻殻機動隊展 Ghost and the Shell」についてご紹介します!

本展は、攻殻機動隊展 Ghost and the Shell 製作委員会(株式会社講談社、森ビル株式会社、KDDI株式会社、株式会社プロダクション・アイジー、株式会社パルコ、株式会社バンダイナムコフィルムワークス)によって企画され、2026年1月30日より虎ノ門ヒルズの情報発信拠点「TOKYO NODE」にて開幕しました。

サニーサイドアップは、本展のPR・コミュニケーションを担当。実施に当たり、単なる情報発信にとどまらず、メディアに届く文脈へと整理し、情報設計および露出戦略を構築しました。開幕前から段階的な話題設計を実施した上で内覧会を実施することで、「Pen」および「芸術新潮」での60ページ以上に及ぶ大規模特集に加え、量・質ともに高い露出を創出しました。

「攻殻機動隊展 Ghost and the ShellGhost and the Shell」とは?

シリーズ史上初の大規模展覧となる本展は、士郎正宗氏によって生み出された原作を起点に、1995年公開の劇場版『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』以降、Production I.Gが手がけてきた歴代アニメーション作品、さらに2026年7月放送予定の新作アニメを担当するサイエンスSARUの協力のもと、本展はシリーズ全作品を網羅し、約30年にわたる『攻殻機動隊』の歩みをさまざまな展示物を通じて横断的に体験できる内容です。

『攻殻機動隊』は、義体化や電脳化、AIといったビジョンを通じて、「人とは何か」という問いを長年にわたり提示し続けてきました。作中で描かれた2029年を目前に控えた現在、その世界観はわたし私たちの現実と急速に重なりつつあります。本展は、約30年にわたるシリーズの蓄積を背景に、「ゴースト」と「シェル」という概念をあらためて提示し、人間の本質に迫る展覧会です。フィクションと現実が交錯する今、わたしたちは何を「ゴースト」と呼び、どこまでを「シェル」と捉えるのか。その問いを来場者一人ひとりに投げかける内容となっています。

1600点以上の制作資料も!歴代監督による作品が集結した展示

会場では、押井守監督、神山健治監督、黄瀬和哉監督、荒牧伸志監督ら歴代監督による各作品に加え、新作アニメに関連する展示も展開。それぞれの作品が持つテーマや世界観を比較しながら鑑賞できる構成となっています。

展示は、作品世界へ“ダイブ”する導入としての「NODE(思考の結節点)」から始まり、歴代監督が本展のテーマを語る「STORY」、そして1600点を超える制作資料を通じて作品を深く掘り下げるセクションへと展開しています。

展示では、各作品の文脈を踏まえながら原画を鑑賞することで、制作過程への理解がより深まります。アニメーション制作において原画は、複数の工程やレイヤーを重ねながら完成へと至るプロセスの中核を担っています。制作資料に見られる線の揺らぎや修正跡からは、作家の思考の積み重なりや試行錯誤の痕跡を読み取ることができます。

さらに本展では、制作資料は透明なアクリルパネルに展示されており、表面だけでなく裏側まで鑑賞可能な構成となっています。これにより、通常は見ることのできない修正の跡や描き込みの重なりが可視化され、原画が持つ“層”としての構造と制作のリアリティを、より立体的に体感することができます。

現代アーティストによるコラボレーション展示

展示は、作品に影響を受けたアーティストによるコラボレーション展示へと続き、多層的な視点から『攻殻機動隊』の世界を体験できる構成となっています。会場では、空山基による世界初公開の新作彫像をはじめ、現代アーティストによる作品が展示され、原作から派生した新たな表現が提示されました。

音楽・映像・デジタルアート領域においても、作品に共鳴するクリエイターが参加し、それぞれの視点から『攻殻機動隊』の世界観を再解釈。ライブや映像演出などを通じて、作品の思想を現在進行形のカルチャーとして表現しています。

こうした展示構成により、本展は原画を起点としながらも、過去の名作を振り返る場にとどまらず、現代のアーティストによって更新され続ける“生きたカルチャー”を体感できる場となっています。

作品の背景にある思想性や社会性を届ける、多層的なサニーサイドアップのPR戦略

さまざまな作品が展示される本展において、サニーサイドアップはPR・コミュニケーションを担当しました。

本展では、単なる情報発信にとどまらず、作品の思想性や社会性、そして会場設計に込められた意図をどのように伝えるかを重視。制作スタッフの熱量も含めて、メディアに届く文脈へと整理し、情報設計および露出戦略を構築しました。

具体的には、開幕前から段階的な話題設計を実施しました。コアなファンはもちろんですが、『攻殻機動隊』のことをよく知らない層へも届けるために、ライフスタイル、女性誌、ファッション誌、ガジェット、テック系メディアなどへの切り口も検討しました。

また、必ず押さえておきたいアニメやアートメディアを中心に、開幕前からメディアキャラバンを行い、各媒体の編集方針や過去の特集傾向、読者層を踏まえたうえで、『攻殻機動隊』との親和性を精査しました。

それだけでなく、より質の高い記事化を目指し、編集部内における作品ファンや関心度の高いライターを特定。単なる情報提供にとどまらないコミュニケーションを重視したアプローチを行いました。

その過程で、本コンテンツが複数のメディアにおいて高い関心を持たれていることを把握し、記事化の獲得に加えて特集化を見据えた提案へと展開。本展を起点に『攻殻機動隊』特集として成立するための土壌づくりを進めました。

その結果、「Pen」および「芸術新潮」において、それぞれ60ページ以上に及ぶ大規模特集を実現。約3ヶ月にわたり編集部との対話を重ねながら企画を実現しました。

さらに、会場内で展開されるコラボメニューの試食機会を設け、飲食メディアへのアプローチも実施。こうした一つのコンテンツに対しても切り口を細分化し、“重箱の隅を突くようなPR”を行いました。

最終的には、「アニメ展」という枠を超え、アート、テクノロジー、ライフスタイル、飲食といった複数ジャンルのメディアを横断的に巻き込む露出設計を実現しています。

こうして多角的に関心を醸成した上で、内覧会を実施しました。一般ニュース、カルチャー誌、アート専門誌など幅広い媒体を招致し、メディアに直接体験いただくことで、総合的に量・質ともに高い露出を創出しました。

「攻殻機動隊展 Ghost and the Shell 」関西巡回展 開催決定!

現在開催中の「攻殻機動隊展 Ghost and the Shell」が、2026年夏、兵庫県立美術館にて関西巡回展を開催することが決定しました!関西巡回展では、兵庫県立美術館の空間特性に合わせて展示レイアウトを再構成し、東京会場で提示している本展の体験を新たな形でお届けします。東京展とは異なる視点で楽しめる関西巡回展にも、ぜひご期待ください。

※本展は2026年4月5日(日)まで開催中です。

終わりに

本記事では、サニーサイドアップが手がけるPRの一例をご紹介しました。

今回は、一つのコンテンツを多角的に捉え、切り口を細分化することでジャンルを横断した露出を実現しました。また、編集部からフリーライターまで対話を重ねながら、相手ごとに切り口を変えたアプローチを行うことで、露出の広がりと内容の深さの両立につなげることができたイベントだと思います。

今後も、本件で培った知見を活かし、最適なアプローチを柔軟に使い分けながら、コンテンツの魅力を最大化するPR・コミュニケーションを推進していきます!

サニーサイドアップは大規模展覧会をはじめ、さまざまな商品・サービスのPR・コミュニケーションを手がけています。

コミュニケーションの力で、どんなことが実現可能なのか?そんなご相談からでも大歓迎です。ぜひお気軽に下部の「CONTACT」ボタンからお問い合わせください。

WRITTEN BY

鈴木紫苑(サニーサイドアップ)

新卒でサニーサイドアップのグループ会社に入社後、2024年にサニーサイドアップへ転籍。テレビCMのPRやタレントを起用した記者発表において、メディアアプローチから台本作成、イベント運営まで一貫して担当してきました。また現在はラグジュアリーオートモーティブブランド、商業施設、展覧会、化粧品、ホテルなど幅広い業界を担当しています。

※所属は執筆時と異なる場合があります

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