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【SSU大学出張講義】建築とPRの意外な関係とは!?日大生産工学部 藤本教授とSSU取締役 松本が語る

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屋優美(アカウントプランニング局)

こんにちは!プランナーの屋です。

日本大学生産工学部建築工学科教授の藤本利昭先生からお声がけいただいて、今年で3年目となる日大での出張講義。

《日本大学生産工学部建築工学科》

公式ホームページ:https://www.arch.cit.nihon-u.ac.jp/
公式Instagram  :https://www.instagram.com/nichidai.seisan.kenchiku/?hl=ja

今回も、建築工学科の学生の皆さんに「PR的発想力」についてレクチャーさせていただきました!

「建築」と「PR」。

一見関わりがないように聞こえますが、実はとっても関係が深いんです!
そんな「建築」と「PR」について、藤本教授とサニーサイドアップ取締役の松本理永に熱く語っていただきました!

藤本 利昭
日本大学 生産工学部 建築工学科 教授
民間企業での経験を生かし、大学教員に。地震や災害に負けない建築について研究

松本理永 
サニーサイドアップ取締役
2024年公益社団法人日本パブリックリレーションズ協会 副理事長

建築においてもPRは大事な役割を担っている

ーー今回の講義の趣旨を改めて聞かせてください。

藤本教授(以下、藤本):本授業はキャリア教育の一環です。受講生となる3年生は将来を考える時期なので、視野を広げてもらうためにも、さまざまな経験を得られるように実施しています。

ーーサニーサイドアップに出張講義をご依頼いただいた経緯を教えてください。

藤本:実は松本さんは僕の高校の後輩で、ご活躍の様子を同窓会などで伺っていました。大学の非常勤講師も務めていることを聞いたり、一度会社に伺わせてもらったりして、ぜひ何かご依頼できないかなと。

最初に依頼した3年前はコロナ禍が明けて学生たちが学校に来られるようになった頃で、学生たちがコミュニケーションを取ることに慣れていないことを痛感したんです。また、通常は大学生のグループワークは敬遠されがちなのですが、実施したところ「楽しい」という声をたくさんもらいました。そこで将来に繋がるグループワークを実施できないかと思い、出張講義のご相談をさせてもらいました。

ーー「建築」と「PR」にはどんな関わりがあるのでしょうか?

松本:PRにはいろんなジャンルの案件がありますが、特にサニーサイドアップは施設系の依頼がとても多いです。ある企業が施設を建築し開業したとして、一般の方にそこに訪れてもらうには、その間にその施設について「つたえる」役割の人、企業が存在します。また、つたえるためのPR施策を考える際には、その施設の意義、背景、歴史、そして建築、アート、観光資源、インフラ、飲食などとさまざまな視点があります。

講義の中で「ハラカド」や「麻布台ヒルズ」に行ったことがある人を聞いたときにたくさんの生徒が手を挙げていて、「さすがだな」と思いました。建築は施設系案件のPRをする上では大事な要素のひとつとなるので、そこの繋がりを感じてもらえたら嬉しいです。

東急プラザ原宿「ハラカド」

PR事例:東急プラザ原宿「ハラカド」開業PR
サニーサイドアップでは東急プラザ原宿「ハラカド」や「麻布台ヒルズ」などのPRも担当しています!

ーー講義を実施してみていかがでしたか?

松本:今回の授業では、「母の日、父の日につぐ新『〇〇の日』をつくろう」というテーマでグループワークを実施しました。

ただアイデアを出すだけではなく、「どう広めていくか」まで提示してもらうことで、「考えたものを受け入れられるようにするためにはどんなワーディングがいいのか」「そもそもアイデアがテーマと合っているのか」まで深く考えられるようにしています。

講義内では「ターゲットを具体化しよう」と伝えましたが、「伝える相手を想定して考える」というのは絶対に役に立つ視点だと思っています。

新卒採用のESを見ていても、「伝え方がもったいないな」と思う人がたくさんいるんですよね。なので、今回の授業を通じて就活にも役立つヒントを与えられていたらいいなと思います。

藤本:建築はいろんな分野の人が集まって作り上げる合作なので、グループワークで人と話し合うことはすごく重要だと思っています。普段とは違う生徒の一面が見られるいい時間になりました。

松本:たしかに、グループワークに慣れている雰囲気はありましたよね。役割分担もスムーズにできていました。

PR業界はこれまで学んできた分野のことや好きなことを活かせるチャンスが絶対にあるので、ぜひ理系学生のみなさんもPRやコミュニケーションのお仕事にも興味をもってもらいたいですね。PR発想をもった理系の学生や工学系、建築系の学生が世に羽ばたいてくれるとすごく嬉しいです。

ーーPR的発想を身につけたことで、今後学生に期待することはなんですか?

藤本:PRって、そのものの本質や強みを理解していないとできないですよね。強みを探したり足りない部分を見直したりすることで、ブラッシュアップする機会にも繋げてほしいなと思いました。

松本:私は学生のみなさんに「思考を深めてほしい」と思っていて、よく採用面接でも「最近、就活以外に一番考えていることは何ですか?」と聞いています。藤本さんが仰ったように、PRはそのものを知ることから始まって、それをより広く伝えるために他との違いを探したり、なぜそれが必要なのかを考えたりする仕事です。

誰かが発信したものをただ受け止めているだけでは、意図まで汲み取ることはできません。でも情報には必ず意図があるので、そこを見極められるように、掘り下げて考えることを意識してみてほしいなと思います。


今年で3年目となった、サニーサイドアップの出張講義。「建築」と「PR」の意外な関係性が伝わったのではないでしょうか?

藤本教授、受講された学生のみなさま、ありがとうございました!

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屋優美(アカウントプランニング局)

サニーサイドアップに新卒入社し現在5年目。約1年間のメディアプロモート担当を経て、現在はプランナーとしてグローバルクライアントをはじめ、地方自治体、美容、グルメ案件など幅広く担当。生まれ育った奄美大島をこよなく愛する生粋のシマンチュ。

※所属は執筆時と異なる場合があります

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