アメリカのシスターカンパニーに潜入!~NY出張(前編)~
師走のニューヨーク。感謝祭を終えた今のNYは街中がクリスマス一色。ロックフェラーやブライアントパークに飾られる大きなクリスマスツリーは本当に奇麗だ。そんな中、NYのパートナー会社との打合せ、そしてマーケティングリサーチの為、目玉焼き社長に同行し再びこの街へ。
NY出張は一見聞こえはいい。マーケティングリサーチも周りや友人たちにもいつも羨ましがられる。しかし実態は想像をはるかに超えるハードなものだ。今回も朝から晩までこれでもかってくらいの打合せをこなし、さらには朝食、ランチ、ディナーと最新の人気店の人気メニューをチェックがてらのお客様との会食。もちろん前菜から人気スイーツまでチェックも怠らない。「せっかく来たんだから、とにかく空いてる時間にはNY最新情報を収集して仕事にしなきゃねっ!寝る暇なんかないわ!」とショートスリーパーかつ貧乏性を自らアピールしてくる目玉焼き社長次原の言葉。ということで、ハードな出張中に収集したNYのトレンド情報を少しみなさんにお届けします!
前編はニューヨークで訪問したオフィスをご紹介。
今回も打ち合わせの為に、色んなオフィスにお邪魔したが、不思議なもので、元気な会社はどこのオフィスもエネルギッシュでカッコいい。
中でも今、我々がマンハッタンで一番イケてると思うのがサニーサイドアップのシスターカンパニーM boothのオフィス。M boothは最高にチャーミングで素敵なマギーとデールという二人の女性が15年前にスタートさせ、急成長しているニューヨークベースのPR会社だ。全米でも数々のビジネス賞を獲得し、今年もBest Place to Work(ミドルクラス部門)に選ばれている。弊社とカンパニーカラーも一緒、女性代表というところも一緒、会社の雰囲気やクライアントまでも似ていて、まさにアメリカのシスターカンパニーである。
まずはエレベーターを出ると、
ホールのデジタルサイネージには彼らの最新ニューストピックスと、スタッフみんなの姿が楽しく紹介されている。
受付の女性は、大企業の制服を着たマニュアル通りの受付嬢とは全く違う。とにかく愛嬌のある笑顔のかわいい女性が、スタバのカップを片手にゆる〜く座っている。彼女はお客様が来たら受付もするし、会社に届く荷物も受けとるが、基本は受付デスクで総務の仕事をしているとの事。「受付専任のスタッフなんていないわよ。彼女のデスクをレセプションデスクにしただけよ。」
さすがシスターカンパニー無駄がない。そしてM boothの約150名のスタッフはみんな笑顔で迎えてくれる。マギーもデールも誰とでも気さくにコミュニケーションをとる。サニーサイドアップと同じコーポレートカラーに彩られたオフィスはエネルギーに満ち溢れていてこっちまでワクワクしてくる。
オフィスの壁には、役員や社員達のスローガンがスタイリッシュにデザインされてポスターのように飾られている。有名な詩や曲のワインフレーズと思いきや、役員達がいつも言ってる言葉を、社内デザイナーがポスターにしたらしい。どの言葉も愛がある。
そしてMbooth。一人用の仕事のブースだ。
大事な電話やスカイプミーティングはみんなここでしているという。いわゆる電話ボックス。一人用会議室だ。小さな個室だけど防音設備もしっかりしているから、集中したいときには最高だ。これで画期的に仕事がしやすくなったらしい。ぜひこれは弊社でも取り入れたい。
さて、部屋中にマットやクッションが敷き詰められたこのリラックスルームは、軽いブレストや、仮眠も取れる憩いスペース。
午後になるとPCをもって、この部屋であぐらをかき、リラックスしながら仕事している人がたくさんいるのだとか。
そして、お店と見違えるようなカフェスペースでは、打ち合わせをしたり、各々にランチを食べたりお茶しているが、彼らのクライアントにはお酒の会社や飲料の会社が多い事から、なんと昼からお酒も無料で提供。人によっては、ビールやワイン、リッカ―を朝から飲みながらここで仕事しているという。
「酔う人いないの?」って問いに、「全て自己責任。昼から酔っぱらっても、それでいい仕事になるならどんどん飲めばいいじゃない!」と即答。やはり次原の姉妹か?と疑ってしまう程、言う事も似ている。笑
女性従業員の多い、女性経営者の会社だけあって、化粧室のアメニティ等も充実させているという。僕は入れなかったが、聞くところによるとドライヤー、使い捨て歯ブラシ、フロス、マウスウォッシュ、スタイリング剤、ハンドクリーム、髪留め他、様々なアイテムが化粧室に常に置いてあるそうだ。
「実は費用にしたらこれって大きな負担ではない。リラックスして仕事するのも大事だけど、打ち合わせの前には女性としてオシャレするのも大切。充実したアメニティは女性にとって嬉しいじゃない?」とデールの言葉。ああ見えて中身(ほんの一部)がとても女性らしい次原は、この案をサニーサイドアップでもすぐに採用する事を決めたようだ。
そして、とにかく代表のマギーもデールが最高に素敵だ。オシャレでセンスよく、少しも飾らなくて愛に溢れている。ランチの時のトランプへの発言は半端なかったが(笑)、全てにポジティブで話をしているだけでこちらもテンションがあがる。
マギーは映画「プラダを着た悪魔」に出てくるような、白髪で黒のワンピースと赤い口紅が似合う超チャーミングな女性。デールは太陽みたいに明るくて、会社みんなの母親みたいな存在だ。
打合せ後、次原は「同じ女性として、子を持つ母親として、PR会社の経営者として、思いきり刺激をもらったわ!」といつも以上に張り切っている。これ以上彼女にエネルギーを与えないでくれと僕は心で思いつつ、3人の姉妹のようなやり取りを微笑ましく見ていた。これから彼らと一緒に色んな「たのしいさわぎ」をおこしていく予定だが、サニーサイドアップも彼らに負けないようにオフィス環境を整えて行くようだ。
「お金をかければ素晴らしいオフィスはいくらでも作ることが出来るけど、お金をかけなくても、会社への愛があったら素敵なオフィスになる。アイディアが大切。」というデールの言葉に習い、予算がない我々は、頭を使って素敵なオフィス作りを目指します!
オフィスに行きたくなる会社。一緒に仕事したくなる会社。元気になる会社。サニーサイドアップもそんな会社を目指して、来年もますます頑張ってまいります!
そしてレポートは後編に続く…