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全米で住みたい街NO.1、ポートランドに注目!(前半)

こんにちは。
広報の山下です。

2014年のヒット商品特集を見かけるようになり、2015年の流行予測なども出てきましたね。もうそんな時期か~・・・と、最近2014年の終わりを感じています。サニーサイドアップが関わった商品なども多数ランクインしており、社内のあちこちから喜びの声があがっています。

今回はそんな2014年の流行に関する話。
突然ですが、皆さん「ポートランド」ってご存知ですか?
全米で住みたい街NO1に選ばれ、今年日本でも「ポパイ」7月号で特集されるなど、注目されている街です。場所は、アメリカ合衆国オレゴン州北西部。
なぜ今そんなに、ポートランドが日本で注目されているのか?今回は、その秘密を探ってきました!

IMG_7592 (1)私はPR会社で働くメリットはたくさんありますが、そのひとつに様々な業界の方にお会いできることがあると思っています!中でもメディアの方々は、とても個性的で刺激的な話をしてくださる方が多く、個人的に一緒に仕事をして楽しいことが多いです!(基本的に誰とでも楽しく働いているのですが。。。笑)編集者のみなさんに情報をお届けすることは、私たちの重要な役割なのですが、実はみなさんから貴重な情報をいただく機会も多いのです。

最近、いただいた情報で気になるものがありました。あるライフスタイル雑誌の副編集長の方からなのですが、

「ポートランドがキテる!」

と!

ポートランド、確かに雑誌でもよく見るようになったし、気になる都市です。私もその人気や注目度があがっていることはなんとなく知っていましたが、その魅力と流行の背景を堂々と語れるほどではありません。

友人に「ポートランドってどう思う?」と聞いたところ、
「ん?ポーランド?」との返事・・・。
それは違う国の名前!!

まだまだあまり一般的には知られていない街、アメリカ、ポートランド。でもなぜ注目されているのか気になります・・・。
そんな時、ポートランドの仕事をしているサニーサイドアップの元社員(先輩)がいることを思い出したのです!これは、情報を仕入れるしかないと、早速、その先輩にコンタクトをとり、話を聞いてきました!

ではまず、その先輩を紹介します!

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宇田川 裕喜さん

プロフィール:
こどもの頃の憧れの職業は区役所の「まちづくり推進課」。大学に入り、環境雑誌記者として企業を取材しつつ、世界中を旅した行動派。サニーサイドアップが手掛けていた、「コミュニケーションの力で貧困を過去のものにしよう」としたNGOのキャンペーンに感動し入社。その後「場生む」ことで社会課題を解決していくクリエイティブ会社バウムを立ち上げ、さまざまな企業、行政、NGO/NPOとともにソーシャル領域の課題解決に取り組んでいる。

久しぶりに先輩に会って、嬉しくて高鳴る気持ちを抑えながらインタビューしました!

山下:今日はポートランドのことを聞きにきました!よろしくお願いします!
なんで今ポートランドが日本で注目されているのですか?なぜ流行ったのですか?流行っていますよね?

宇田川:いきなり質問攻めだね。笑 なんでだと思う?

山下:うーん・・・クリエイティブなイメージの企業が沢山ありますよね・・・。W+Kとか、ナイキとかスポーツ関係の会社も・・・。クリエイティブな会社が増え、そこで働く人たちのオシャレなコミュニティができて・・・
ポートランドに独自のライフスタイルがあり、そこが注目されている?
・・・・分かりません。涙

宇田川:まだまだだね~。笑
ではまず、ポートランドが注目されるようになった時代背景からご説明しましょう!
アメリカでは、リーマンショック後にライフスタイルの大きな変化が起きたのはご存知の通り。多くの人が経済的価値に代わる新しい価値を模索しはじめ、“Comfort(心地よさ)”を求めた生活を送るようになったというわけなんだ。

 山下:先生!!「お金じゃない価値」ってやつですね!

宇田川:そうそう。そして現在、東日本大震災を契機に日本でも、アメリカのように価値観の大きな変化が起きはじめている。

更に、今までアメリカの田舎はあまりかっこよくないと思われていたんだけど、アメリカで大ヒットしたテレビドラマ「ポートランディア」で描かれた街の雰囲気や文化を通じて、実はポートランドに住んでいる人がオシャレで最先端だという認識が全米中に広まったことが大きい。自然豊かで、おいしい食事があり、しかもおしゃれで、住みやすそうなポートランドに一気に注目が集まり、全米で住みたい都市No1になった。その結果、NYや、LAからも人がどんどん遊びに来るようになった。NY、LAでの流行が、東京を中心に日本でも流行になることが多いので、NYやLAの人に注目されているポートランドが、感度の高い日本人の目に留まったんだよね、きっと。

山下:LAやNYの流行が日本でも流行る、という例は過去にも沢山ありますよね。音楽、食べ物、ライフスタイルなどなど・・(カップケーキ、クロナッツ、オーガニックコスメとか)。

宇田川:今までの一般的な流行では、日本はアメリカのスタイルやファッション、カルチャーなど、文化的な側面を見て消費する立場だったけど、今回は、消費するのではなく、日本の街そのものが影響を受けたり、ライフスタイルが取り入れられたりする、という可能性があり、長期的に見るとポートランドの流行を通じ、新たな文化が生まれ、定着する可能性もある。今までの「流行」とはちょっと違うかもしれない。

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山下:流行って一言に言っても多様な形がありますよね。
日本では都市政策の成功事例としてポートランドが有名ですが、そこに注目しているのは、日本だけですか?

宇田川:僕はポートランドと仕事をしているので、日々連絡もとるし、数えきれないくらい訪れているけど、日本以外の国からも沢山の人が来ていて、ソウルや台北、香港等、アジアの国々からの注目も間違いなく高まっているはず。

山下:日本でも東京以外に、ポートランドのように世界的な企業があり、各地から注目されるほどユニークで、クリエイティブかつおしゃれな人たちが心地よく暮らせる地域がもっとあると嬉しいですよね。。。

宇田川:そうだね。
ポートランドの現在のライフスタイルは、アメリカの起源が大きく影響しているんだと思う。昔、アメリカに欧州から人が入ってきた際、お金が好きな人はゴールドラッシュに沸くカリフォルニア、サンフランシスコに行き、ビジネスに興味があり都会が好きな人はNYに集まり、オレゴンに来て残った人って自然が好きな人、という話をポートランドの人たちはシニカルなジョークとしてよく語っているよ。笑

でも、やはりこれがオレゴン、ポートランドの人々のDNAだと感じる。今の僕たち、日本の若い世代の人たちも似ているよね。豪華なことをするよりも、仲間とふらっとバーベキューする方が楽しいと感じる人が増えている。ポートランドではそんな感覚で、ちょっと仕事が終わって山登りしてみたり、週末日常的にキャンプに行ってみたり、生活の中で自然と共存する・・そんな環境が整っているんだよね。

山下:そうですね。私も高級な料理を毎日食べるより、仲間とバーベキューをしておいしい空気を吸う方が魅力的だと感じます。
でも、ポートランドが注目されている理由は分かりましたが、気になる点が・・・
多くの日本人が、視察としてポートランドを訪れていると思うのですが、何を学びに行っているのでしょうか?

宇田川:うーん・・・そこは姿勢次第で如何様にも変わってくるのでは・・・。
本当に何かを学びたいのであれば、どこの国、街、場所にいっても、自分で学ぶことを見つけられて、作られる人でないと、得られるものは少なんじゃないかな。例えば、ポートランドで何かを学びたいとした場合、まず英語を話せないと得られる情報に限りがあるので、英語を勉強して自分で気になる会社を見つけ、その会社の人と○○について話をしたい、とアポをとってしまうくらいだと、多くの知識や情報を得て帰ることができるんだろうね。

アメリカはそういう能動的な人には温かいところだけど、逆に受け身でいくと得るものが少ないところでもある。そういう意味で、自分次第だよ!

山下:はっ!!
日本でも、受け身でいるより自分で行動して何かを得ようと努力しないと得られないものは沢山ありますよね!

と、久しぶりに会った大好きな先輩にポートランドのことを教えてもらいつつ、仕事の姿勢までアドバイスをしてもらったのですが、ポートランドの魅力は何か、人々はどのような暮らしをしているのか、もっとポートランドのことを知りたい!

ということで、インタビューの後半では現地と仕事をしているからこそ分かる、ポートランドの魅力をお伝えします!

(後半につづく)

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