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ドバイ万博(EXPO 2020 Dubai)行ってきた 【後編】~感動パビリオン3選~

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亀山一樹(パブリックリレーションズ事業本部 アカウントプランニング局)

はじめに

前編に引き続き、我々サニーサイドアップ調査隊からの、ドバイのレポートは続く…。前編はこちら!

ドバイ万博(EXPO 2020 Dubai)行ってきた 【前編】~ドバイ万博とは~

前編では万博に関する基本情報まとめから、ドバイ万博や日本館についてをご紹介しましたが、後編は日本館以外のパビリオンや、万博グルメなどをレポートしていきます!

■万博/ドバイ グルメが世界の料理を一堂に楽しめる天国だった
■感動パビリオン3選
■ドバイ万博紹介 番外編
■次の万博は…
■ドバイ市内観光もちょこっと…

万博/ドバイ グルメが世界の料理を一堂に楽しめる天国だった

初日はパビリオンを回ることに夢中で、気付いたら夕方付近。休憩も兼ねて近くのニュージーランドパビリオン内に併設されているレストランで一杯です(これも視察)。

夜は歩き疲れたので、ホテル近くのモール内のレストランでカレーとナンを食べました。自分の写真撮影のセンスのなさにあとあと見返して引きました。

2日目のお昼は、万博会場内のアフリカンダイニングで、栄養補給。お兄さんの陽気さと黄色に光る飲み物が疲れた身体にしみわたります。

3日目のお昼は、万博会場内の食事スペースがどこも混んでいたり、団体予約で貸し切りになっていたりと、空いている場所を点々とした挙句、中華に落ち着きました。バイキングに心が一瞬踊ったのも束の間、選べるメニューが10種類もなく、茶色の食べ物ばかりになり、少し冷めました…。

夜ご飯は市内に出向きまして、海外の雰囲気漂うムーディなレストランへと入りました。アラビック料理で、恐らくお肉はケバブ(ロースト)でお米はビリヤニ(炊き込みご飯)です。イスラム教の関係で、鳥や羊肉をよくドバイでは食べました。

毎朝、ホテルの朝食は、こんな感じでビュッフェ形式だったので、飽きずに美味しく朝から栄養補給して、ハードな視察に備えることが出来ました。

これだけ疲労感をアピールする亀山隊員は、コロナ禍ということもあり直近の1ヶ月の歩数は約6万歩でした。ドバイ視察では、広大な万博会場を縦横無尽に歩き回るので、1日1.5万~3万歩ぐらい歩いていました。この視察の5日間の合計歩数だけで、日本にいた生活の1.5ヶ月分以上を歩いたわけです。それはそれは、初日から大変な疲労感で、午前中には足の裏から痛みを感じていたのですが、このドバイでの食事はすべて美味しく、その疲れや痛みにも堪えられるパワーの源となりました。

日本人で好き嫌いの多い自分の口にも合ったのは、恐らくUAEという国の特徴もあったのではないかと思います。UAEの住民の約9割が外国人です。あらゆる人種が住む国だからこそ、多くの食文化が交わり、初めて訪れた外国人にとっても口当たりのいい食事が生まれているのではないかと思います。

感動パビリオン3選

日本館がトップではあるのですが、前編でご紹介しているので、他のパビリオンから3つご紹介してまいります。

【No.1 パビリオン】モロッコ館

建築物の外観から、中身の展示内容、展示方法まで上手く設計されたパビリオン
まずは外観から。この立方体が折り重なって出来ている建物は、日常にないデザインで目を引きますよね。

7,8階建てのパビリオンで、エレベーターで最上階に上がり、下っていきながら展示物を楽しむ導線設計になっております。スロープで下っていくので、ベビーカーや車椅子の方でも比較的楽に回れます。屋上は吹き抜けです。

この部屋は、ライトが赤・緑・青と変わったのですが、ライトの色に合わせて鑑賞できる展示内容が変わって見える工夫がされております。

上の階から見下ろす形で見ていた光景と、下の階から見上げる光景が違います。上から下っていく設計とこの建築デザインだからこそ、同じ展示物を違う視点で見れる楽しさがありました。

ところどころに、参加者のアクションで展示物に動きがあるような、インタラクティブな仕掛けが作られています。このような工夫が印象に残るパビリオンになったと感じました。

展示を回り切ると、中央広場に。恐らくここではライブなどのイベントが開催されていたのではないかと思います。

外観の素晴らしさから中身の展示内容や形式までを、全て考慮して設計された建築デザインに感服し、No.1パビリオンに勝手に選出させていただきました。外観(箱)からできることを考えたのか、中身から逆算して外観を建築されたのか、設計者に聞いてみたいと思う程、興味が湧いたパビリオンでした。

【No.2パビリオン】UAE館

自国開催だからこそのひときわ巨大なパビリオン
巨大すぎて、写真に収まりません(いや、撮るのが下手なだけです)。

まず最初に、砂漠が表現された展示に。ドバイの観光資源の1つに砂漠があります。デザートサファリという、砂漠の観光ツアーもあるほどで、ドバイ土産のぬいぐるみもラクダでした。砂漠の山にプロジェクションマッピングで展示をしており、入口では「Welcome to the Desert of Dreams」という言葉がありました。前半の展示は、ドバイの歴史や砂漠時代の話が中心です。

ちなみに、写真の端に写っているのは、ドバイ万博公式マスコットの「アリフ」です。公式マスコットキャラクターはサブテーマの3種類に合わせて3体おります。

アリフ(Alif):モビリティパビリオンのガーディアン
オプティ(Opti)オポチュニティパビリオンのガーディアン
テラ(Terra):サステナビリティパビリオンのガーディアン

透明のガラスの柱の中に砂を入れ、そこに映像を投影した展示をしています。次の展示スペースまでの移動の途中には、恐らくUAEの砂漠から街を切り開いた後に関するサイネージでの展示がありました。

次の部屋は、ミニシアターのようになっており、着席して3分ほどのアニメーション作品を鑑賞しました。内容は、ドバイが昔は砂漠だけだったところから、文化や産業が発展していく様が描かれていました。続いて、ミニシアターから出ると、打って変わって暗闇から真っ白な世界へ。

最後の展示は、UAEの現在(恐らく発展したテクノロジーなど)を紹介しています。

巨大なスペースを活用した展示方法と、砂漠からの文明の発展を前後半で大きく2つに分けて展示されているストーリー形式が感動的でした。UAEは建国50周年で、歴史の浅い国です。そして、ドバイの国土の半分はまだ砂漠であり、そのような国が短期間でここまで経済発展した軌跡は、ストーリーとしての面白さがありました。

【No.3パビリオン】オランダ館

中規模のパビリオンでも、展示方法がオシャレでランクイン!
外観はこのような感じで、他のパビリオンと比べるとあまり印象に残らない地味目な感じです。

中に入ると、このような三角形の山が目立ちます。オランダは農業大国のようで、「水とエネルギーと食料生産」の持続可能な関係性を表現しているのだと思います。特産品の一つにマッシュルームがあり、この空間づくりにマッシュルームも活用されているようです。

この山の中に入ると、白色の傘が手渡され、映像を鑑賞します。

鑑賞後、山の中心部へ移動すると、傘を差すように指示されます。すると、上から光が降り注ぎ、映像が流れてきます。白い傘越しに投影されている映像を見るというなんともオシャレな鑑賞体験!オランダの気候は、1日の中でも天候が変わりやすく、降雨量も多いのが特徴のようです。そのため、このような演出になったのではないかと思われます。

鑑賞後は、グッズ販売スペースとなっておりました。

オランダ館は中規模のパビリオンで、とてもシンプルなつくりでしたが、唯一ともいえるコンテンツ(映像)の鑑賞体験が、オランダらしさのある面白い演出でした。他のパビリオンは、デジタルサイネージへの投影やパネル展示など似通った方法が多い中、ユニークな展示方法で印象にとても強く残りました。

ドバイ万博紹介 番外編

会場内を見渡せる展望タワー(Garden in the Sky)

高さ55mの展望タワーで、地上からゆっくりと上昇しながら、360°回転します。会場中心近くに位置するので、会場内を広く見渡せます。地上では巨大パビリオンに見えていたものが、小さく見えます(いや、上空からでも大きいです)。

滝の広場(Surreal)

もはや何でもかんでも規模が違うので、どこでも写真映え要素があるのですが、随一の映えスポットが滝の広場です。高さ14mの人口滝の壁に360度囲まれ、海外のインフルエンサーがここで足を水につけながら涼んでいる様子が、動画でSNSに投稿されています。

休憩スペースにもなるソーラーパネル?

恐らくソーラーパネルだと思うのですが、単なるSDGsへのアクションのアピールではなく、万博来場者への配慮も同時に行われているのがステキなアイデアでした。ただ休憩スペースやソーラーパネルを設置するのも面白くない、そこで、両方が合わさったのがこのアイデアだと。時間によっては、ドバイの強い日差し避けにもなるので、熱中症対策も考慮されたステキな空間だと思いました。

ウーマンパビリオン近くの謎の塔?

ひと際目立つ塔がありました。近づくと、メモ書きが貼り付けられており、コメントを1つ見てみると「ToDoとして、私たちはプラスチックの使用を避けなければいけない。それにより、環境に危害を及ぼすから」と。恐らく来場者がコメントを残していったのだと思いますが、このようなSDGsに関する意見を残せるのは面白いですよね。

JANATさん出展ブース

弊社でもファンが多くセントラルキッチンにも常備しているフランス発祥の紅茶ブランドJANATさんもドバイ万博にブースを出展されていました。暑い会場内では、冷たくて美味しい紅茶が欠かせませんっ!日本では、表参道にティールームがございますので、気になった方はぜひ足をお運びください。

次の万博は…

改めて、次回の万博は2025年、大阪・関西万博です。

テーマ  :「いのち輝く未来社会のデザイン/DESIGNING FUTURE SOCIETY FOR OUR LIVES」
サブテーマ:Saving Lives(いのちを救う)、Empowering Lives(いのちに力を与える)、Connecting Lives(いのちをつなぐ)
コンセプト:-People’s Living Lab- 未来社会の実験場
開催場所 :大阪 夢洲

1970年万博に続く、大阪で2回目の開催です。もしかしたら、当時参加されていた方も、また同じ大阪で参加できるかもしれません。これだけドバイの凄さをまじまじと見た自分としては、日本の開催でも負けていられないな、何かしら自分も関われるといいなという夢を抱きながら、ドバイを後にしました。

これにてドバイ万博レポートは以上になります!

ドバイ市内観光もちょこっと…

後編の最後に少しだけドバイ市内も観光しましたので、そちらの様子をお裾分けします。

旧市街

ブルジュハリファドバイモール

未来博物館(The Museum of the Future)

パームジュメイラ

次回以降のブログも、他のメンバーのブログも、ぜひぜひお楽しみにしてください!(もちろん、過去記事を見逃している方は、必ずチェックお願いします!!)

WRITTEN BY

亀山一樹(パブリックリレーションズ事業本部 アカウントプランニング局)

広告代理店出身、SSUには入社して丸5年が経過。30歳を過ぎ、痩せられないこととついつい深酒してしまうことが悩み。最近は「かわにしなつき」さんが推しです。彼女の素敵なパーソナリティと凛とした歌声が魅力です。このブログ記事を見ている時間があったら、曲を聞いてください。

※所属は執筆時と異なる場合があります

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